Twitter、Amazon、Netflix、Metaといった2010年代に輝いた企業が、大規模なレイオフを実施しています。これは、FRBの利上げによって低金利の好業績時代が終わり、企業体質の改善が必要となったためです。
これまで、投資のコアサテライト戦略の一環として、S&P500をコアに、GAFAMをサテライトとしてスポット購入する方法が取られてきました。しかし、今後どのような戦略を取ればよいのでしょうか?長期的に成長を続けるS&P500の仕組みを理解し、サテライトで選択すべき銘柄を見極めましょう。
目次
S&P500の仕組み
S&P500の概要
S&P500は「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス」が算出しており、ニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している銘柄の中から、一定の条件をクリアした約500社で構成されています。
現在の構成銘柄
上位構成銘柄は、誰もが聞いたことのある企業が独占しています。
S&P500の銘柄選定基準
S&P500は主要業種の主要企業をカバーすることを目的としています。採用条件は以下の通りです。
- 時価総額が53億ドル以上
- 不動株が発行済株式総数の50%以上
- 4四半期連続で黒字
S&P500の構成割合の決め方
S&P500は時価総額加重型で構成割合が決定されます。そのため、時価総額の高いAppleやMicrosoftなどの上位10銘柄が全体の25%を占めています。しかし、GAFAMの株価が下がりつつある現在、S&P500の構成割合も変わろうとしています。
S&P500へ採用される候補銘柄
GAFAMの時代の終焉に伴い、S&P500の構成割合が変わるだけでなく、採用銘柄の入れ替えも行われます。新たにS&P500に組み入れられた銘柄は、世界中から指数買いされるため、株価の大幅な上昇が期待されます。
そこで、S&P500に採用される可能性の高い企業を事前に調査し、サテライト戦略の見直しを行いましょう。
候補①:FICO(フェア・アイザック)
- 企業が意思決定を自動化するための分析ソフトウェアやデータ管理製品を提供
- 時価総額: 162億ドル
- 売上高は右肩上がりの優良企業
候補②:SQ(ブロック)
- 決済ソフトウェア「スクエア」の開発・販売に従事
- 販売時点の情報管理システムで領収書、在庫管理、売上報告書などをサポート
- 時価総額: 455億ドル
- 現在の株価は2020年のコロナ初期水準の$76まで下がっています