米国決算銘柄:Oracle(ORCL)

会社名と事業概要

会社名: Oracle Corporation

事業概要: Oracle Corporationは、クラウドサービスとソフトウェア製品の開発を行うグローバル企業です。特に、クラウドインフラ(IaaS)およびクラウドアプリケーション(SaaS)に強みを持ち、企業向けのエンタープライズリソースプランニング(ERP)ソリューションも提供しています。最近では、AI技術の導入を進め、データベースソフトウェアのアップグレードを行っています。

経営状況の全体的な概要

Oracleの2025年度第1四半期の総売上高は前年比7%増の133.07億ドル、クラウド収益が21%増の56億ドルを記録しました。GAAPベースのEPSは1.03ドル、Non-GAAPベースのEPSは1.39ドルで、いずれも前年同期比で増加しています。GAAPベースの純利益は21%増の29.29億ドルでした。

財務状況、業績予想、リスク要因、戦略的な視点

財務状況: Oracleは強力なキャッシュフローを維持しており、フリーキャッシュフローは19.1億ドル、自己資本比率も安定しています。債務負担はあるものの、全体の財務基盤は非常に健全です。

業績予想: 通期ではクラウドビジネスの成長が継続し、売上高がさらに増加する見通しです。特に、マルチクラウドの契約拡大が収益を押し上げると予想されています。

リスク要因: グローバルな経済情勢の変動、技術革新、法規制の変化がリスク要因です。また、競合他社との競争や人材確保の課題も挙げられます。

戦略的視点: Oracleは、クラウドインフラおよびAIベースのソリューションに大きく注力しています。AWS、Google、Microsoftとのマルチクラウド戦略を強化し、AI技術を用いた新しい製品開発を推進しています。

コンセンサス予想との比較

項目コンセンサス予想実際の値予想に対する実績前年同期比
EPS(第1四半期)$1.03$1.03同程度20%増
売上高(第1四半期)$13.3B$13.3B同程度7%増
ガイダンス(通期EPS)$1.39$1.39同程度17%増

Oracleの第1四半期の業績は、売上高とEPSともにコンセンサス予想と一致し、前年同期比で堅調に成長を続けています。