決算銘柄:くら寿司(2695)

会社名と事業概要

会社名: くら寿司株式会社 (Kura Sushi, Inc.)

事業概要: くら寿司株式会社は、国内外で「くら寿司」の名称で回転寿司チェーンを運営しています。日本国内に加え、米国やアジアにおいても積極的に展開し、店舗数を拡大しています。特徴的なサービスとして、清潔性を重視した「抗菌寿司カバー」や、回転寿司のエンターテインメント性を重視した「ビッくらポン!」などを提供しています。

経営状況の全体的な概要

2024年10月期第3四半期において、くら寿司の売上高は前年同期比12.1%増の1,738億9,300万円を記録しました。経常利益は68億1,700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は44億4,100万円と、過去最高を更新しました。国内外での積極的な新規出店と、商品の魅力強化が成長の要因です。

財務状況、業績予想、リスク要因、戦略的な視点

財務状況: 2024年10月期第3四半期末の総資産は1,446億4,400万円で、前期末から145億2,400万円増加しました。これは、現金および預金、有形固定資産の増加によるものです。負債は676億1,200万円で、純資産は770億3,100万円となっています。

業績予想: 2024年通期の業績予想では、売上高は前年同期比10.7%増の2,340億円、経常利益は123.9%増の55億円、親会社株主に帰属する当期純利益は305.4%増の35億円が見込まれています。1株当たり当期純利益は88.06円と予想されています。

リスク要因: 人件費や原材料費の上昇、為替変動、店舗運営コストの増加が主なリスクです。また、外食産業全体に対する景気の影響も考慮すべきリスクです。

戦略的視点: くら寿司は、国内外での店舗展開を加速し、新たな収益源として海外市場の成長に注力しています。また、商品開発においても人気アニメとのコラボレーションや、品質向上を図ったフェア展開を通じて、集客力を強化しています。

コンセンサス予想との比較

項目 コンセンサス予想 実際の値 予想に対する実績 前年同期比
EPS(第3四半期) 110円 111.74円 上回る N/A
売上高(第3四半期) 1,738億円 1,738.9億円 同程度 12.1%増
ガイダンス(通期EPS) 87円 88.06円 同程度 N/A

くら寿司は、業績予想と同程度の成長を示し、売上と利益は堅調に拡大しています。