決算銘柄:ディスコ(6146)

会社名と事業概要

会社名: 株式会社ディスコ

事業概要: ディスコは、精密加工装置およびその消耗品である精密加工ツールを提供する企業です。主にスマートフォンやPC向け半導体の製造装置を取り扱い、生成AI関連の需要にも対応しています。


経営状況の全体的な概要

2025年3月期第1四半期におけるディスコの経営成績は、前年同期と比較して売上高が53.4%増加し、827億99百万円を記録しました。営業利益は96.7%増の333億76百万円、経常利益は85.1%増の336億23百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は87.0%増の237億13百万円となり、非常に好調な業績を達成しています。


経営状況の詳細分析

財務状況

  • 総資産: 5,589億27百万円(前期末比28億69百万円増)
  • 負債: 1,517億70百万円(前期末比22億73百万円増)
  • 純資産: 4,071億57百万円(前期末比5億97百万円増)
  • 自己資本比率: 72.6%(前期末比0.3ポイント減少)

業績予想

2025年3月期の中間期(4-9月)の業績予想は以下の通りです。

  • 売上高: 2,020億円
  • 営業利益: 66,000百万円(前年同期比46.6%増)
  • 経常利益: 66,400百万円(前年同期比43.5%増)
  • 中間純利益: 46,800百万円(前年同期比43.1%増)
  • 1株当たり中間純利益: 431.88円

業績予想は、生成AI関連の需要拡大や高付加価値製品の出荷増加により、引き続き堅調な成長を見込んでいます。

リスク要因

  • 半導体・電子部品業界における顧客の投資意欲の変動
  • 為替変動の影響
  • 研究開発費や人件費の増加によるコスト負担

戦略的な視点

ディスコは、生成AI関連の需要拡大や高付加価値製品の出荷増加に注力し、収益の最大化を図っています。特定用途における積極的な設備投資の動きに対応し、精密加工装置およびツールの提供を強化しています。また、為替の影響を受けやすいことを踏まえ、適切なリスク管理を行っています。

以上の情報に基づき、ディスコは高成長を続けると予測されるが、市場環境の変動やコストの増加に対するリスク管理が重要であると考えられます。