会社名と事業概要
会社名: 株式会社トーホー
事業概要: 株式会社トーホーは、業務用食品卸売業を主な事業とし、ディストリビューター事業、キャッシュアンドキャリー事業、食品スーパー事業、フードソリューション事業の4つのセグメントで事業を展開しています。
経営状況の全体的な概要
2025年1月期第1四半期において、株式会社トーホーの連結業績は堅調に推移しています。売上高は615億41百万円で前年同期比4.9%増加し、営業利益は20億5百万円で同32.0%増加、経常利益は20億43百万円で同32.1%増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益は10億72百万円で同29.0%増加しました。
経営状況の詳細分析
財務状況
総資産は955億95百万円で、前期末に比べ72億98百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金の増加、受取手形・売掛金・契約資産の増加、及び棚卸資産の増加です。負債は673億71百万円で、前期末に比べ66億37百万円増加しました。これは、支払手形及び買掛金の増加によるものです。純資産は282億24百万円で、前期末に比べ6億60百万円増加しています。
業績予想
2025年1月期の通期業績予想は、売上高2,460億円（前年同期比0.4%増）、営業利益73億円（同6.6%減）、経常利益73億円（同8.4%減）、親会社株主に帰属する当期純利益40億円（同11.0%増）とされています。業績予想の修正は行われていません。
リスク要因
主なリスク要因としては、原材料や燃料価格の高騰、金融引き締めによる金利上昇、地政学リスクの高まりが挙げられます。また、競争の激化や市場の変動に対する対応も求められます。
戦略的な視点
トーホーは、「新たな成長ステージへの変革」「サステナビリティ経営の推進」「企業認知度の向上と株主還元の継続」の3つの重点施策のもと、具体的な取り組みを推進しています。特に外食業界の需要拡大を背景に、既存得意先のシェア拡大と新規得意先の開拓を積極的に進めています。
業績予想に焦点を当てた分析
2025年1月期の通期業績予想では、売上高2,460億円、営業利益73億円、経常利益73億円、親会社株主に帰属する当期純利益40億円を見込んでいます。この予想は、前年同期比で売上高は増加傾向にあるものの、営業利益と経常利益は減少する見込みです。これは、コスト増加や競争激化に伴う利益圧迫が要因と考えられます。しかし、親会社株主に帰属する当期純利益は増加する見込みであり、全体としては堅実な成長を見込んでいます。
この情報から、株式会社トーホーは堅実な成長を遂げており、特に業務用食品卸売分野での強みを活かして今後も業績の拡大が期待されます。ただし、外部環境の変動には注意が必要です。