決算銘柄:ドトール(3087)

会社名と事業概要

会社名: 株式会社ドトール・日レスホールディングス (Doutor-Nichires Holdings Co., Ltd.)
事業概要: 株式会社ドトール・日レスホールディングスは、飲食業界において、カフェチェーン「ドトールコーヒー」やレストランチェーン「日本レストランシステム」を展開する企業です。直営店およびフランチャイズシステムによる店舗運営を行い、コーヒー豆の焙煎加工や販売、食材の仕入れ、製造、販売などを手掛けています。

経営状況の概要

2025年2月期第1四半期(2024年3月1日~2024年5月31日)の連結業績は以下の通りです。

  • 売上高: 36,906百万円(前年同期比4.9%増)
  • 営業利益: 2,981百万円(同37.6%増)
  • 経常利益: 3,100百万円(同37.5%増)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 2,379百万円(同18.1%増)

詳細な経営状況分析

財務状況

項目 2024年2月期 (百万円) 2025年2月期第1四半期 (百万円) 増減 (百万円)
総資産 127,788 130,804 +3,016
流動資産 54,464 57,322 +2,858
有形固定資産 48,720 49,096 +376
無形固定資産 1,012 952 -60
投資その他の資産 23,590 23,433 -157
負債合計 28,314 29,814 +1,500
流動負債 19,410 20,762 +1,352
固定負債 8,903 9,051 +148
純資産合計 99,474 100,990 +1,516
株主資本合計 99,102 100,605 +1,503
自己資本比率 (%) 77.6 77.0 -0.6

業績予想

項目 2024年2月期 (実績) 2025年2月期 (予想) 増減 (%)
売上高 140,514百万円 146,484百万円 +4.2
営業利益 7,319百万円 9,679百万円 +32.2
経常利益 7,698百万円 9,848百万円 +27.9
親会社株主に帰属する当期純利益 5,490百万円 6,646百万円 +21.0
1株当たり当期純利益 125.68円 151.15円 +20.3

リスク要因

  • 経済環境の変動: 世界的な物価高騰、円安の進行、原材料価格の上昇、水道光熱費や物流費、人件費の増加が業績に大きな影響を与える可能性。
  • 競争激化: 飲食業界内での競争が激化し、市場シェアの低下や利益率の圧迫が懸念される。
  • 国際的な不安定要因: ロシア・ウクライナ問題の長期化やガザでの紛争など国際的な要因が影響。

戦略的な視点

  • 新規出店: 立地を厳選し、新規店舗の出店を推進。「星乃珈琲店」や「洋麺屋五右衛門」などの主力ブランドを中心に店舗網を拡大。
  • メニュー開発: 季節に合わせたメニューの開発を強化し、顧客満足度を向上させる。
  • 効率化: 物流や購買の見直し、業務の効率化、徹底した管理コストの削減を推進。
  • キャッシュレス施策: キャッシュレスキャンペーンを継続し、新規顧客の獲得やリピーターの確保を図る。

結論

株式会社ドトール・日レスホールディングスは、売上高や利益が前年同期比で増加しており、財務状況も安定しています。今後も新規出店やメニュー開発、効率化施策を通じて成長を目指していますが、経済環境の変動や競争激化といったリスク要因には引き続き注意が必要です。業績予想では売上高や利益の増加が見込まれており、企業の成長が期待されます。