決算銘柄:ワールド

会社名と事業概要

会社名: 株式会社ワールド (World Co., Ltd.)

事業概要:
株式会社ワールドは、アパレル製品の企画・製造・販売を主な事業とする企業です。幅広いブランドポートフォリオを展開し、国内外での販売を行っています。ブランド事業のほか、デジタル事業、プラットフォーム事業も展開しており、ECサイトの運営や物流・販売プラットフォームの提供なども手掛けています。

経営状況の全体的な概要

2025年2月期第1四半期の業績は、売上収益が前年同期比9.3%増の584億1百万円、コア営業利益が17.3%増の65億35百万円、営業利益が16.0%増の66億51百万円、税引前四半期利益が15.5%増の63億82百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が21.4%増の40億99百万円となり、増収増益となりました。

財務状況、業績予想、リスク要因、戦略的な視点からの分析

財務状況

  • 総資産: 2,418億85百万円(前連結会計年度末比22億1百万円増)
  • 負債合計: 1,497億80百万円(前連結会計年度末比14億86百万円減)
  • 資本合計: 921億5百万円(前連結会計年度末比36億87百万円増)
  • 自己資本比率: 35.3%(前連結会計年度末は34.2%)

業績予想

2025年2月期の通期連結業績予想は以下の通りです。

  • 売上収益: 2,300億円
  • コア営業利益: 170億円
  • 営業利益: 155億円
  • 税引前利益: 145億50百万円
  • 親会社所有者に帰属する当期利益: 85億円

これらの予想に基づくと、売上収益は堅調に推移し、特にコア営業利益の増加が見込まれます。デジタル事業やプラットフォーム事業の成長が重要な要因となると考えられます。

リスク要因

  • 経済環境の変動: 長期化する地政学リスクや資源価格の高騰、円安による物価高騰
  • 消費者動向: 物価上昇に対する消費者の節約志向の高まり
  • コスト上昇: 仕入れ価格、人件費、物流費の上昇

戦略的な視点

株式会社ワールドは、「PLAN-W」の中期経営計画のもと、持続的な成長と利益の証明を目指しています。以下の戦略を展開しています。

  • ブランドポートフォリオ戦略: ミドルアッパーブランドの高付加価値商品開発と国内自社工場体制の垂直統合による収益性改善
  • デジタル事業の強化: B2BおよびB2CのEC事業の拡大と効率化
  • プラットフォーム事業の展開: 生産・販売プラットフォームの外部企業へのオープン化と収益モデルの確立

このように、株式会社ワールドはデジタル事業とプラットフォーム事業を強化し、持続可能な成長を目指しています。業績予想に関しては、売上収益とコア営業利益の増加が期待されており、特にデジタル事業とプラットフォーム事業の成長が鍵となるでしょう。