決算銘柄:北恵

会社名と事業概要

会社名

北恵株式会社

事業概要

北恵株式会社は、木材店、建材店、工務店、住宅会社等に対して新建材や住宅設備機器等の建材販売(施工付販売を含む)およびそれに付随する業務を行っています。


経営状況の全体的な概要

2024年11月期第2四半期において、売上高は前年同期比2.7%減の30,041百万円、営業利益は6.2%増の502百万円、経常利益は4.0%増の596百万円、四半期純利益は3.9%減の375百万円となりました。売上は減少していますが、利益面では増加しています。


経営状況の詳細分析

財務状況

  • 資産: 2024年11月期第2四半期末の総資産は27,359百万円で、前期末から1,649百万円減少しました。主な減少要因は、受取手形・売掛金および契約資産、現金及び預金の減少です。
  • 負債: 負債は13,937百万円で、前期末から1,715百万円減少しました。主な減少要因は、支払手形および買掛金の減少です。
  • 純資産: 純資産は13,421百万円で、前期末から66百万円増加しました。これは、利益剰余金およびその他有価証券評価差額金の増加によるものです。

業績予想

2024年11月期の通期業績予想は、売上高64,600百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益990百万円(同1.6%増)、経常利益1,190百万円(同1.4%増)、当期純利益761百万円(同6.3%減)と見込まれています。特に売上と利益の増加が見込まれていますが、当期純利益は減少予想となっています。

リスク要因

  • 経済環境: 円安進行に伴う資源・原材料価格高騰、ロシア・ウクライナ情勢および中東地域をめぐる地政学リスクが懸念されています。
  • 業界特有: 物価高や建築資材価格の高騰による住宅価格の上昇、住宅取得マインドの低下、住宅ローン金利の引き上げなどがリスクとして挙げられます。

戦略的視点

北恵株式会社は、新築住宅市場に加えて、リフォーム・リノベーション市場や非住宅市場にも注力し、施工付販売や物流機能を活かして既存得意先との関係強化と新規取引先の開拓を進めています。また、工事機能の充実、環境配慮商品やオリジナル商品の拡販、RPAの活用による業務効率化に取り組んでいます。


これらの情報に基づき、北恵株式会社の経営状況は全般的に堅調に推移しているものの、売上の減少や経済環境の不確実性が今後のリスクとなり得ます。一方で、多角的な市場へのアプローチや業務効率化により、業績のさらなる向上が期待されています。