決算銘柄:株式会社イチケン

会社名と事業概要

会社名: 株式会社イチケン
事業概要: 株式会社イチケンは、主に建設事業(商業施設の新築、内装、リニューアル工事)と不動産事業を展開しています。

経営状況の概要

株式会社イチケンは、2024年3月期において売上高963億7,300万円、営業利益41億円、経常利益40億2,000万円、当期純利益29億3,800万円を記録しました。前年同期と比べて、全ての指標で大幅な増加を示しています。

詳細分析

財務状況

  • 総資産: 639億2,000万円(前年同期比82億600万円増)
  • 純資産: 300億8,000万円(前年同期比25億4,900万円増)
  • 自己資本比率: 47.0%(前年同期比2.4%減)
  • 現金及び現金同等物: 13億2,300万円

業績予想

2025年3月期の業績予想は次の通りです。

  • 売上高: 930億円(前年同期比3.5%減)
  • 営業利益: 41億円(前年同期と同じ)
  • 経常利益: 40億円(前年同期比0.5%減)
  • 当期純利益: 29億円(前年同期比1.3%減)
  • 1株当たり配当: 115円(中間配当45円、期末配当70円)

リスク要因

  • 海外景気の下振れ: 世界的な金融引締めの影響により、海外経済が下振れするリスク。
  • 物価上昇や金融市場の変動: これらの要因が業績に影響を与える可能性がある。
  • 労働力不足や資材価格の高騰: 建設業界特有のリスク要因として、労働力不足や資材価格の高騰が挙げられる。

戦略的な視点

株式会社イチケンは、「ビジョン2030」を掲げ、2030年に向けた長期経営計画を策定しています。この計画では、以下の目標を設定しています。

  • 建築事業の安定と拡充: コア事業である建築事業を安定させるとともに、関連事業の拡大を図る。
  • 不動産・海外事業の戦略的拡大: 不動産事業の拡充や海外事業の展開を進める。
  • 新規事業の展開: デジタル技術の活用や新しい働き方の推進を通じて、業務効率化と生産性向上を図る。

結論

株式会社イチケンは、2024年3月期において顕著な業績向上を達成し、今後も堅実な成長が見込まれます。特に業績予想では、売上高の若干の減少が見込まれていますが、営業利益と経常利益はほぼ前年並みを維持する見込みです。長期的な戦略に基づき、事業の拡大と新規事業の展開を進めることで、将来的な成長が期待されます。