米国決算銘柄:Zscaler(ZS)

会社名と事業概要

会社名: Zscaler, Inc. (Zscaler)

事業概要: Zscaler, Inc. はクラウドセキュリティのリーダーとして、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するサービスを提供しています。同社の「Zero Trust Exchange™」プラットフォームは、ユーザー、デバイス、アプリケーションをどこからでも安全に接続することで、サイバー攻撃やデータ損失から顧客を守ります。このプラットフォームは、160以上のデータセンターをグローバルに展開し、クラウドベースのセキュリティサービスを提供しています。

経営状況の全体的な概要

2024年度第4四半期において、Zscalerは売上高が前年同期比で30%増加し、$592.9百万に達しました。GAAPベースでは純損失が$14.9百万であり、前年同期の$30.7百万の純損失から改善しました。Non-GAAPベースでは純利益が$140.6百万となり、前年同期の$100.9百万を上回りました。また、同社のキャッシュフローや繰延収益も大幅に増加しています。

財務状況、業績予想、リスク要因、戦略的な視点からの詳細な分析

財務状況: Zscalerの総資産は$4,705百万で、前年度比で約30%増加しています。これは主に、キャッシュおよび短期投資の増加によるものです。負債も増加しましたが、特に繰延収益と転換社債が主要な要因となっています。

業績予想: Zscalerは、2025年度第1四半期および通期のガイダンスで、売上高がそれぞれ$604~$606百万および$2,600~$2,620百万を見込んでいます。Non-GAAPベースの1株当たり利益は、第1四半期が$0.62~$0.63、通期が$2.81~$2.87と予想されています。

リスク要因: 主なリスク要因として、グローバルな経済情勢や地政学的リスクが挙げられます。また、急速な成長を管理する上での課題や、新製品の市場受容に関するリスクも存在します。さらに、AIを活用した新機能の開発や導入に伴うリスクも考慮する必要があります。

戦略的視点: Zscalerは、Zero Trust Exchange™プラットフォームのさらなる強化を図り、AI技術を活用したセキュリティサービスの拡充を進めています。また、Google Chrome Enterpriseとの連携や、NVIDIAとの協業により、企業向けのセキュリティサービスを一層強化しています。

EPS、売上高、ガイダンスのコンセンサス予想との比較

項目コンセンサス予想実際の値予想に対する実績
EPS(第4四半期)$0.84$0.88上回る
売上高(第4四半期)$591.2百万$592.9百万上回る
ガイダンス(通期売上高)$2,610百万$2,600~$2,620百万同程度

Zscalerは、2024年度第4四半期のEPSと売上高でアナリストのコンセンサス予想を上回り、通期のガイダンスもほぼコンセンサス予想に一致する結果を示しています。