導入|「毎月1万円のプチ不労所得」が叶ったらどうなる?
毎月1万円、なにもしなくても入ってくるとしたら——
あなたはそのお金を何に使いますか?
たとえば、毎月のスマホ代や光熱費の一部に充てたり、ちょっと贅沢なランチに行ったり、趣味のために貯めていくのもいいですね。
たった1万円でも、“生活のゆとり”や“心の安心感”って、意外と変わるものです。
そんな「プチ不労所得」を目指す方法のひとつが、インデックス投資。
「投資って難しそう…」「初心者にはハードル高いのでは?」と思うかもしれませんが、実はコツコツ続けるだけで、誰でも目指せる仕組みが整っています。
この記事では、
「インデックス投資で月1万円のリターン(=年12万円)を得るには、どのくらいの資産が必要?」
「そこまでどう積み立てていけばいいの?」
といった疑問を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
「いきなり何百万円も投資しなきゃダメ…?」と不安な方も大丈夫。
少額からのスタートでも、時間と複利の力を味方にすれば、未来はしっかり変わっていきます。
それではさっそく、インデックス投資の基本から見ていきましょう!
インデックス投資ってどんな投資?初心者向けにざっくり解説
「投資って、銘柄を選ぶのが難しそう…」
そんなイメージを持っている方にこそ知ってほしいのが、インデックス投資です。
市場全体に“まるごと”投資するスタイル
インデックス投資とは、日経平均やS&P500といった株価指数(インデックス)に連動する商品に投資する方法のこと。
つまり、個別の企業を選ぶのではなく、市場全体の成長に“まとめて乗る”ようなイメージです。
これにより、企業の業績やニュースに一喜一憂することなく、広く分散されたポートフォリオを作ることができます。
ほったらかしでもOK?初心者にやさしい理由
インデックス投資は、いわゆる“ほったらかし投資”がしやすいのが魅力です。
毎月一定額をコツコツ積み立てていくだけでも、十分に資産形成が可能。
たとえ価格が上下しても、長期的には右肩上がりになりやすいという特性があります。
「忙しくて投資の勉強をする時間がない」
「どの銘柄を選べばいいかわからない」
という方には、まさにうってつけの投資スタイルです。
代表的なインデックス投資商品
以下のような投資信託やETF(上場投資信託)が、特に人気のある代表例です。
商品名 | 特徴 |
---|---|
S&P500(米国) | 米国の代表的な500社に分散投資。成長性が高い |
全世界株式(VTなど) | 米国・日本・新興国まで、世界中の株に分散 |
eMAXIS Slimシリーズ | 日本の低コストインデックスファンドの定番。初心者にも人気 |
これらは、証券口座を開設すれば100円からでも購入可能。
「まずは少額から始めてみたい」という人でも、安心してスタートできます。

月1万円のリターンを得るために必要な資産額シミュレーション
「インデックス投資で月1万円のリターンを得るには、どれくらいお金が必要なの?」
これは、利回り(年利)によって変わるのがポイントです。
ここでは、「年12万円のリターン(=月1万円)」を目指す場合の必要元本を、利回り別に試算してみましょう。
年利ごとの必要資産額の目安
年利(想定リターン) | 年間リターン12万円を得るための資産額 |
---|---|
4% | 約300万円 |
5% | 約240万円 |
7% | 約172万円 |
※税引き前、単利ベースの簡易計算
このように、利回りが高くなればなるほど、必要な資産額は少なくて済みます。
ただし、実際の相場は上下しますし、5%程度の年利を目安にするのが現実的です。
米国株インデックス(S&P500など)の過去の実績を見ても、年平均5~7%のリターンが期待できるとされています。
「え、たった240万円で月1万円?」と驚いた方へ
確かに、5%運用で240万円あれば、毎年12万円のリターンが見込めます。
つまり、「資産を使い切らずに毎年月1万円ずつ得られる」状態が目指せるわけですね。
この視点を持つことで、投資がグッと現実的に感じられるようになると思います。
どうやってそこまで積み上げる?現実的な積立プラン例
「240万円も必要なら、どうやって貯めればいいの?」
そんな疑問を持った方のために、現実的な積立シミュレーションを用意しました。
今回は、以下の3つの積立パターンで、年利5%で運用した場合の資産の伸びを比較してみましょう。
毎月1万円(年間12万円)
毎月3万円(年間36万円)
毎月5万円(年間60万円)
年利5%運用での積立シミュレーション(10年間)
年数 | 月1万円(年12万) | 月3万円(年36万) | 月5万円(年60万) |
---|---|---|---|
1年目 | ¥122,788(+¥2,788) | ¥368,364(+¥8,364) | ¥613,940(+¥13,940) |
2年目 | ¥251,880(+¥7,880) | ¥755,640(+¥23,640) | ¥1,259,401(+¥39,401) |
3年目 | ¥387,340(+¥15,460) | ¥1,162,020(+¥46,020) | ¥1,936,700(+¥76,700) |
4年目 | ¥529,252(+¥24,252) | ¥1,587,756(+¥78,756) | ¥2,646,260(+¥126,260) |
5年目 | ¥677,713(+¥36,713) | ¥2,033,140(+¥123,140) | ¥3,388,567(+¥188,567) |
6年目 | ¥832,829(+¥49,829) | ¥2,498,486(+¥178,486) | ¥4,164,144(+¥264,144) |
7年目 | ¥994,717(+¥63,717) | ¥2,984,129(+¥244,129) | ¥4,973,541(+¥353,541) |
8年目 | ¥1,163,504(+¥78,504) | ¥3,490,423(+¥320,423) | ¥5,817,342(+¥457,342) |
9年目 | ¥1,339,328(+¥94,328) | ¥4,017,736(+¥407,736) | ¥6,696,161(+¥576,161) |
10年目 | ¥1,522,333(+¥111,333) | ¥4,566,461(+¥506,461) | ¥7,610,533(+¥710,533) |
※括弧内は、その年に得られた運用益(単利分)
どのくらいで「月1万円の不労所得」に届く?
このシミュレーションを見ると…
月3万円の積立なら、7年〜8年で240万円に到達
月1万円の積立だと、10年で約150万円なので、もう一歩
月5万円なら、4〜5年で目標達成圏内
つまり、毎月の積立額が多ければ、それだけ早く目標に近づけるということがわかります。
無理のない範囲で「自分に合ったプラン」を
もちろん、生活に支障をきたすような積立は本末転倒。
大切なのは「継続できる金額」で、地道にコツコツ続けることです。
たとえば、
まずは月1万円からスタートして、ボーナス月だけ多めに積立
生活に余裕が出てきたら、2万円・3万円に増額
というふうに、柔軟に調整しながら積立額を育てていくのもおすすめです。
初心者におすすめのインデックス投資銘柄3選
「インデックス投資が良いって聞くけど、結局どの商品を買えばいいの?」
そんな疑問をお持ちの方へ、初心者でも安心して選べるおすすめインデックス投資信託を3つご紹介します。
どれも信頼性が高く、長期運用に適したファンドばかりです。
1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
投資対象:先進国・新興国を含む全世界株式
特徴:この1本で「世界中に分散投資」が可能。地域ごとの配分を自動で調整してくれるので手間いらず。
信託報酬:年率0.1133%(2025年時点)
おすすめ理由:どの国が成長しても恩恵を受けやすく、初心者でも安心。日本も含まれているので心理的にも取り組みやすいです。
2. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
投資対象:アメリカの代表的な500社(S&P500)
特徴:米国の大企業に分散投資。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、名だたる企業が対象。
信託報酬:年率0.0938%(2025年時点)
おすすめ理由:米国経済の強さと成長性に期待。インデックス投資の王道として長年人気があります。
3. 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
投資対象:アメリカ全体の株式市場(VTI)
特徴:S&P500よりもさらに広く、米国上場企業ほぼすべてに投資。大企業〜中小企業までカバー。
信託報酬:年率0.162%(2025年時点)
おすすめ理由:米国の成長をより広く享受したい人に。VTIをそのまま買うより手軽で、日本円で投資可能。
比較早見表
銘柄名 | 投資対象 | 信託報酬(年率) | 投資地域 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式 | 全世界(日本含む) | 0.1133% | 全世界 | 世界中に分散投資できる王道 |
SBI・V・S&P500 | 米国大型株500社 | 0.0938% | 米国 | 米国の成長企業に集中投資 |
楽天・全米株式(VTI連動) | 米国全体の株式市場 | 0.162% | 米国 | 米国企業全体を幅広くカバー |
どれを選ぶべき?迷ったらこう考えよう
世界全体に投資したい → オールカントリー
米国の成長力に期待したい → S&P500
米国の中小企業も含めて広く持ちたい → VTI
どれを選んでも長期的に見れば大きな差はありません。
最初の1本としては、eMAXIS Slimシリーズの全世界株式を選べば安心です。
続けるコツ|最初は「1万円から」でもOK
ここまで読んで、「インデックス投資、やってみようかな」と思われた方も多いのではないでしょうか。
でも実際には、「まとまったお金がない」「下がったら怖い」「忘れて続かないかも…」と不安になることもありますよね。
ここでは、無理なく続けるためのちょっとした工夫をご紹介します。
まずは“毎月1万円”から始めてみよう
資産形成というと、つい「月3万円」「ボーナスから10万円」など、大きな額を想定してしまいがちです。
でも、続けることが何より大事。最初は「毎月1万円」からでOKです。
1万円でも、年利5%で20年積み立てると約410万円に。
コツコツ積み上げれば、未来は確実に変わっていきます。
自動積立+引き落としで“ほったらかし”が最強
積立投資は、「気づいたら入金してなかった」「うっかり使ってしまった」などが起こると、継続が難しくなります。
そのためには、証券口座と銀行口座を連携して“自動引き落とし”にするのがベスト。
毎月決まった日に、決まった額が勝手に投資に回る。
まるで「未来の自分への仕送り」をしているような感覚です。
暴落が来てもやめないための“メンタルの準備”
どんなに優秀なインデックスファンドでも、短期的には下がることがあります。
たとえばコロナショックやリーマンショックのように、一時的に資産が減ってしまうことも。
でも、過去のチャートを見ると、時間をかけて回復・成長してきたのがインデックス投資の魅力です。
そんなときに大事なのが、「これは一時的な波」「今こそ安く買えるチャンス」と捉えるメンタル。
一度設定したら、相場をあまり見ずに放っておくくらいの気持ちがちょうどいいんです。
モチベーションを保つコツは“見える化”
投資はすぐに成果が見えにくいもの。
だからこそ、「毎月の積立額」「運用益の推移」などを可視化して振り返る習慣があると、やる気も続きやすくなります。
毎月末に資産グラフを記録する
証券会社のアプリで資産推移を見る
“もし1万円増えたら…”の使い道を家族で話す
こういったちょっとした工夫が、続ける原動力になります。