なぜ今、高配当株が人気なのか
「毎月ちょっとずつでも配当金が入ってきたらいいな…」
そう思って高配当株に興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。
株の利益には大きく分けて2種類あります。
ひとつは、株価の値上がりで得られるキャピタルゲイン。
もうひとつは、株を持っているだけでもらえる配当金(インカムゲイン)です。
高配当株投資の魅力は、やっぱり「定期的にお金が振り込まれる安心感」でしょう。まるで“お小遣い”や“ボーナス”のように感じられて、投資を続けるモチベーションにもつながります。
ただし「配当利回りが高い=良い株」とは限らないのが注意点。業績が悪化して減配したり、株価が下がって見かけ上の利回りが上がっているだけ…というケースも少なくありません。
この記事では、国内株・米国株それぞれの高配当株の探し方と注意点を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
「これから配当株を探したい!」という方のヒントになる内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
高配当株投資の基本
高配当株とは何か?
「高配当株」とは、その名の通り配当金を多く支払ってくれる株のことです。
一般的に、配当利回りが3%以上あれば「高配当株」と呼ばれることが多いです。
配当利回りは以下の計算式で求められます。
配当利回り = 1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100
キャピタルゲイン投資との違い
株式投資には大きく分けて2つの利益の取り方があります。
キャピタルゲイン:株価が安いときに買って、高くなったときに売って得る利益
インカムゲイン(配当金):株を持ち続けることで、企業から定期的にもらえる利益
キャピタルゲインは「売却益狙い」、インカムゲインは「持っているだけで得られる収入」とイメージするとわかりやすいです。
高配当株投資のメリットとデメリット
メリット
💰 安定収入が得られる
株を持ち続けるだけで、毎年(米国株なら年4回)現金が振り込まれます。🔄 再投資による複利効果
受け取った配当をまた株に投資すると、雪だるま式に資産が増えていきます。🛡 株価下落時の安心感
値上がり益がなくても配当があるので、気持ち的に安定しやすいです。
デメリット
📉 成長性の低さ
配当に多く回す企業は、事業成長への再投資が少ない場合があります。✂️ 減配リスク
景気悪化や業績不振で、配当が減ったりゼロになることもあります。🎯 銘柄の偏り
高配当株は金融・エネルギー・通信などに集中しやすいため、分散が必要です。
このように、高配当株は「持っているだけで収入がある」という魅力がある一方で、注意点も存在します。
投資を始める前に、この基本をしっかり押さえておくことが大切です。
国内高配当株の探し方
代表的なスクリーニング条件
高配当株を探すときは、いくつかの条件を組み合わせてスクリーニングするのが基本です。
配当利回り 3〜5%以上
利回りが3%以上あると「高配当株」と呼ばれることが多いです。ただし10%以上など極端に高い銘柄は、業績悪化による“減配リスク”が潜んでいることもあります。連続増配の実績
毎年少しずつでも配当を増やしている企業は、経営が安定しているサインです。国内でも10年以上増配を続ける企業があり、安心感につながります。PERやPBRの割安水準
配当利回りが高くても、株価が割高なら投資妙味は薄くなります。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)をチェックし、「利益や資産に対して株価が高すぎないか」を見ることが大切です。
おすすめの情報源
初心者の方でも使いやすい情報源をいくつかご紹介します。
Yahoo!ファイナンス
無料で銘柄検索やスクリーニングが可能。利回り順に並べ替えたり、業種ごとにチェックできるので便利です。IR BANK
各企業の配当実績や配当性向の推移が一目でわかります。連続増配を確認するのに最適。証券会社のスクリーニング機能
SBI証券や楽天証券などの口座を持っていれば、配当利回りやPER/PBRで検索できるスクリーニング機能を使えます。

日本株ならではの特徴
高配当株投資を国内株で行う場合、独特のポイントも押さえておきましょう。
配当権利日が3月・9月に集中
日本株の多くは3月と9月が配当の基準日。そのため、この時期に株を保有していると配当を受け取れるケースが多いです。配当性向が高すぎる企業は要注意
配当性向(利益に対する配当の割合)が80〜100%を超えると、「利益のほとんどを配当に回している」状態です。無理に高配当を維持している可能性があり、将来の減配リスクも高まります。
国内株の高配当投資は、条件をしっかり見極めれば安定的な配当収入を得やすいのが魅力です。
次の章では、同じ高配当株でも特徴が異なる「米国株」の探し方を見ていきましょう。
米国高配当株の探し方
米国株で有名な指標
米国には「配当株探しの目安」となる有名な指数があります。
Dividend Aristocrats(配当貴族指数)
S&P500に採用されている企業のうち、25年以上連続で増配を続けている銘柄で構成された指数です。
例:コカ・コーラ、マクドナルド、ジョンソン&ジョンソンなど。Dividend Kings(配当王)
さらに厳しく、50年以上連続で増配している企業。長期的な安定性を求めるならこちらも参考になります。

スクリーニングの着眼点
米国株は配当利回りが極端に高いと、業績悪化のリスクを抱えていることが多いです。
初心者は3〜4%程度の利回りを目安に探すと安心です。
配当利回り:3〜4%前後が現実的
EPS成長(1株利益の成長)とのバランス
配当は利益から支払われるので、EPSが右肩上がりかどうかが重要です。配当性向は50〜70%が目安
利益の半分くらいを配当に回す健全な企業を選びましょう。
情報源
米国株は情報量が多いので、信頼できるサイトや証券会社のツールを活用すると便利です。
Seeking Alpha
配当利回りや増配率、アナリスト評価まで一度に確認できる有名サイト。Dividend.com
米国株の配当情報に特化したサイト。配当履歴や予想を一覧でチェックできます。証券会社の海外株検索
楽天証券やSBI証券なら、配当利回りや配当性向でスクリーニングが可能です。
米国株ならではの特徴
国内株との違いを押さえておくと、失敗しにくくなります。
四半期配当(年4回)
米国株は年に4回配当が支払われるケースが多く、キャッシュフローが安定しやすいのが特徴です。
(例:1月・4月・7月・10月に配当が入る)為替リスク
配当は米ドルで支払われるため、円に換算するときの為替レートに影響を受けます。円安時は有利、円高時は不利になることも。二重課税問題
米国で10%程度、さらに日本で20.315%の税金がかかります。確定申告で「外国税額控除」を使うと軽減できます。
米国株の高配当投資は、「連続増配企業を狙う」「利回りは3〜4%を目安に」というシンプルなルールを守れば、大きな失敗を避けやすくなります。
高配当株投資の注意点
高配当株は「配当がもらえる安心感」が魅力ですが、その裏にはいくつかの注意点があります。ここを知らずに投資してしまうと、「配当で得したつもりが、結局は損をしてしまった…」というケースにもなりかねません。ひとつずつ見ていきましょう。
「高すぎる配当利回り」に注意
配当利回りが10%や20%と極端に高い銘柄を見つけると、「これはお得!」と思うかもしれません。
しかし、その多くは株価が大きく下落した結果、見かけの利回りが高くなっているだけのケースです。
減配リスクの見分け方
高配当株投資の一番のリスクは「減配」です。
業績悪化:売上や利益が減ると、配当を出す余裕がなくなる
配当性向100%以上:利益以上の配当を出している状態で、無理が長続きしない
投資する前には「利益と配当のバランス」が健全かどうかを確認しましょう。
業種分散の重要性
高配当株はどうしても、金融・通信・エネルギーといった限られた業種に偏りがちです。
もし特定業種にだけ投資すると、その業界の不況で資産が一気に下がる可能性があります。
リスクを避けるためには、複数の業種に分散投資することが大切です。
為替リスク・税金
米国株に投資する場合は、配当がドルで支払われるため為替リスクがあります。
円安なら配当が増える
円高なら配当が減る
また、税金の二重課税も要注意です。
日本株:20.315%
米国株:米国で約10%+日本で20.315%(確定申告で外国税額控除すれば軽減可能)
インフレ局面での実質利回りの低下
最後に忘れてはいけないのが「インフレ」です。
仮に利回りが3%あっても、物価が毎年3%上がっていれば実質的な利益はゼロに近くなってしまいます。
つまり、高配当株投資を行うときには「名目利回り」だけでなく、「物価の動き」もあわせて意識することが必要です。
国内株と米国株の組み合わせ戦略
高配当株投資を「国内株だけ」「米国株だけ」で行うよりも、両方を組み合わせることでリスクを分散しつつ安定感を高めることができます。ここでは、その戦略を見ていきましょう。
日本株で安定配当+米国株で連続増配を狙うハイブリッド戦略
日本株の強み
・3月・9月決算に多く、配当スケジュールがわかりやすい
・高配当利回りの銘柄が多い
・国内投資なので為替リスクがない米国株の強み
・連続増配の歴史が長い(配当貴族や配当王)
・四半期ごとに配当が入るためキャッシュフローが安定
・長期的に株価成長も狙える
この2つを組み合わせると、「安定感」と「成長性」を両立できる」のがメリットです。
為替ヘッジの考え方
米国株で受け取る配当はドル建てです。そのため為替変動によって、日本円に換算したときの金額が変わります。
円安時 → 配当が増える
円高時 → 配当が減る
長期的には為替の上下は避けられないため、一部を円建て(日本株)、一部をドル建て(米国株)に分けて持つこと自体が「自然なヘッジ」になります。
個別株 vs ETF の選び方
個別株のメリット
・銘柄を自分で選べる楽しさ
・高配当・連続増配の「お宝銘柄」を狙える
・株主優待(国内株)を受けられる場合も個別株のデメリット
・1社に依存するためリスクが高い
・調査に手間がかかるETF(例:VYM、HDV、SPYD)のメリット
・1本で分散投資ができる
・定期的に構成銘柄を入れ替えてくれる
・初心者でも気軽に投資可能ETFのデメリット
・配当利回りが個別株より低くなる場合がある
・銘柄を自分で選ぶ楽しみは少ない
まとめ
ここまで「高配当株の探し方と注意点」を見てきました。
高配当株は、正しい探し方と注意点を押さえれば、着実に資産形成の武器になります。
国内株と米国株では特徴が異なるので、両方を組み合わせて分散投資することが安心への近道です。
そして何より大切なのは、少額からでもいいので実際に投資して、配当を受け取る経験を積むこと。
最初は数百円や数千円の配当でも、自分のお金が「働いてくれている」実感はモチベーションになります。そこから少しずつ投資額を増やし、長期的に資産を育てていきましょう。
最後に:まずは証券口座開設を
高配当株投資を始めるには、まず証券口座が必要です。
まだ口座をお持ちでない方は、松井証券がおすすめです。
取引手数料がわかりやすく、初心者でも安心
豊富なスクリーニング機能で高配当株を探しやすい
スマホアプリも直感的で使いやすい
少額からでも始められるので、まずは口座を開設して「配当を受け取る体験」をしてみてください。