PER・PBR・ROEの見方を解説|株式指標で割安株を見つける方法

📅 最終更新日:2026年3月|初心者向け主要株式指標を計算式付きで解説

「PERが低い」「ROEが高い」——ニュースや証券会社のサイトでよく目にするこれらの言葉。意味と使い方を知ることで、企業の「割安度・成長性・安全性」を自分の目で判断できるようになります。この記事では、初心者が最初に押さえるべき主要指標を計算式・目安・注意点まで丁寧に解説します。

✅ この記事でわかること

📌 PER・PBR・ROEなど主要7指標の意味と計算式

📌 各指標の一般的な目安と使い方のポイント

📌 数字だけに頼らない正しい投資判断の考え方

株式指標とは?なぜ重要なのか

株式指標は、企業の状態を数字で表したもの。健康診断の血圧・血液検査値のように、企業の「健康診断結果」を客観的に知ることができます。

📊 割安・割高の判断

→ PER・PBRで確認

📈 成長性の把握

→ EPS・売上高成長率で確認

🛡️ 財務の安全性

→ 自己資本比率・ROEで確認

💰 株主への還元姿勢

→ 配当利回りで確認

⚠️ 数字だけに頼らない姿勢が大切

同じPER10倍でも、安定企業と赤字寸前の企業では意味がまったく違います。指標は投資判断の材料のひとつ。決算書・企業ニュース・業界動向と組み合わせることで、初めて精度の高い判断ができます。

初心者が押さえるべき主要株式指標

まずは「割安度」「成長性」「安全性」「株主還元」を判断する代表的な7指標を覚えましょう。

📊 PER(株価収益率)

計算式

株価

1株当たり利益(EPS)

= PER(倍)

意味:株価が年間利益の何倍まで買われているかを表す「割安度の指標」

目安
内容
〜14倍
割安と判断されやすい
15〜20倍
日本株平均(おおむね15倍前後)
20倍超
割高とされることが多い(成長株は例外あり)

⚠️ 利益が一時的に減るとPERが跳ね上がることがあるため、業績の安定性も確認する。同業種内での比較が基本。

📊 PBR(株価純資産倍率)

計算式

株価

1株当たり純資産(BPS)

= PBR(倍)

意味:株価が企業の「解散価値(純資産)」の何倍かを表す

目安
内容
1倍以下
理論上は割安(解散価値より安く買える状態)
1〜3倍
一般的な水準
3倍超
成長への期待が高い(成長株は許容される場合も)

⚠️ PBRが低すぎる場合は、市場から成長性を期待されていない可能性も。不動産・銀行などの資産型企業で特に重要な指標。

📊 ROE(自己資本利益率)

計算式

当期純利益

自己資本

× 100 = ROE(%)

意味:自己資本を使ってどれだけ効率よく利益を出しているかを表す「経営効率の指標」

目安
内容
8%以上
日本企業の平均水準(おおむね8%前後)
15%以上
米国企業の平均水準・高効率な経営のサイン

⚠️ 自己資本が少ない(借入が多い)と一時的に高ROEになることがある。業種平均との比較が重要。

📊 配当利回り

計算式

年間配当金

株価

× 100 = 配当利回り(%)

意味:株価に対してどれくらい配当を受け取れるかを示す「株主還元の指標」

目安:3%以上で高配当株とされることが多い

割安な高配当株を具体的に探す方法については、高配当株の探し方完全ガイド|国内・米国おすすめ銘柄の選び方と注意点で実践的に解説しています。

⚠️ 配当利回りが高すぎる場合、業績悪化で株価が下落している可能性がある。利回りだけでなく配当性向や業績も合わせて確認する。

💰 配当利回りとは?計算方法と目安・高配当株の選び方を解説

📊 EPS(1株当たり利益)

計算式

当期純利益

発行済株式数

= EPS(円)

意味:1株あたりどれだけ利益を稼いでいるかを表す。PERの計算にも使われる重要な数値。

✔ 過去数年のEPS推移を見ると企業の成長度がわかる。毎年増加していれば成長企業のサイン。

📊 自己資本比率

計算式

自己資本

総資産

× 100 = 自己資本比率(%)

意味:企業の資産のうち借金ではなく自己資本で賄われている割合「財務安全性の指標」

目安
内容
40%以上
財務健全とされることが多い

PER・PBR・ROEを活用した実践的な銘柄スクリーニングの方法は、個別株・ETFの長期投資スクリーニング完全ガイドで8ステップに分けて解説しています。

20%以下
借入依存度が高く、リスクに注意

✔ 借入依存度が低いほど経営の安定性が高い。ただし業種によって適正水準が異なる(銀行など)。

📊 売上高成長率

計算式

当期売上高 − 前期売上高

前期売上高

× 100 = 売上高成長率(%)

意味:企業の売上がどれだけ伸びているかを示す「成長性の指標」

✔ 成長株を探す際に重要。過去3〜5年の推移を確認すると安定した成長かどうかがわかる。

指標を使うときの注意点

① 単独ではなく複数指標を組み合わせる

PER・PBR・ROEはそれぞれ測っているものが違います。1つの数字だけで判断すると失敗しがちです。

❌ PERが低い → 業績悪化で株価が下落しているだけ
✅ PER低 + ROE高 + 自己資本比率健全 → 割安な優良企業の可能性

② 業種ごとの平均値と景気局面を考慮する

指標の「高い・低い」は業種や景気によって大きく変わります。

✔ 成長産業(IT・半導体):PER 20倍超でも普通

✔ 安定産業(銀行・電力):PER 10倍以下でも割安感が薄いことがある

③ 決算書やニュースと合わせて判断する

株式指標はあくまで「結果の数字」。その背景を知るには決算書・IR資料・企業ニュースの確認が不可欠です。

⚠️ 数字を見たら「なぜこの数値なのか?」を考える癖をつけましょう

📋 主要7指標 一覧まとめ

📊 割安・収益性を測る指標

PER:株価 ÷ EPS|日本平均15倍前後

PBR:株価 ÷ BPS|1倍以下は理論上割安

ROE:純利益 ÷ 自己資本 × 100|8%以上が目安

配当利回り:配当金 ÷ 株価 × 100|3%以上で高配当

📈 成長性・安全性を測る指標

EPS:純利益 ÷ 発行済株式数|推移の上昇が重要

自己資本比率:自己資本 ÷ 総資産 × 100|40%以上が健全

売上高成長率:前年比売上増加率|3〜5年の推移を確認

⚠️ 複数指標を組み合わせ、業種比較・決算書も必ずチェック

よくある質問(FAQ)

Q. PERとPBR、どちらを優先して見ればいいですか?

A. 目的によって異なります。利益に対する割安感を見たい場合はPER、資産に対する割安感を見たい場合はPBRが適しています。成長株にはPER、資産型(不動産・銀行)にはPBRが特に有効です。理想は両方を合わせて確認することです。

Q. ROEが高い企業は必ず良い企業ですか?

A. 必ずしもそうではありません。ROEは「純利益 ÷ 自己資本」で計算されるため、借入が多く自己資本が少ないと数値が高くなります。高ROEの場合は自己資本比率も合わせて確認し、財務の健全性を判断することが重要です。

Q. 初心者はまずどの指標から覚えるべきですか?

A. まず「PER・ROE・配当利回り」の3つから始めるのがおすすめです。PERで割安かどうか、ROEで経営効率、配当利回りで株主還元を確認できます。この3つを押さえるだけで、証券会社のサイトや投資情報の多くを読み解けるようになります。

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