こんにちわ、ちぷるそ です。
理系大学を卒業し、
順風満帆に大手SIer企業に入社し、
配属されたプロジェクトでは、設計/開発/テスト工程を2〜3年担当し、
3年目や4年目あたりからチームリーダーを経験。
マネジメントの苦労を知りながら、
5年目や6年目あたりから提案活動や小規模プロジェクトのリーダーを担当している。
お客様の要件に従ったシステム実現を検討するのは難しいけど刺激的。
仕事をしていく中で大変な時もあるけれど、
- 友人よりも給料は良い。
- 権限も与えられてきた。
- このままいけば、昇格してそれなりのポジションは狙える。
大手SIer企業に入社するとこのような流れと感じ方が一般的かと思います。
そんな中、転職活動をしているのが私です。
なぜ私は転職活動をしているのか
このままいけば、世間一般で言うと「安定」の部類に入ると思います。
しかし、私は2つのことに違和感を感じて転職活動を始めました。
1:お客様の求めていることを本当に実現しようとしているか
あるベンダーのSIerである以上、お客様のビジネスや社会形成に貢献するといっても、
大前提に自社の利益があります。
例えば、クラウド利用が前提となる場合、
誰もがAWSやGCPやAzureが良いと思っていても、
自社クラウドを提案したりしますよね。
また、仮に海外クラウドを使ったとしても継続マネタイズが難しく、
単発案件になり社内上層部には嫌がられる。
特に公共領域だと、国家予算を使い切るための優先度の低いシステム化が多々あると思います。
それって、本当にお客様が求めていることなんだっけ?
自分がお客様の立場だったら、自社クラウドなんかお勧めしないのに組織だから勧めますよね。
2:マネジメントをしているのは大手SIerの社員だから
大手SIerでは若いうちからプロジェクトリーダーに任命され、協力会社と一丸になりマネジメント業務を推進します。
そのマネジメントスキルって本物ですか?
マネジメントスキルが高い人は確かに優れている部分が多いと思います。一方で大手SIerの若手リーダーのマネジメントスキルは優秀なプロジェクトメンバーがいて漸く成立している部分が多いと感じています。
そこにはプライムベンダーと請負企業の上下関係があり、プライムベンダーの社員の言うことだから多少飲み込む部分が一定数存在します。
つまり、あなたのマネジメントスキルに従っているのではなく、大手SIerのあなただから従っているのです。
社名が取れたとき、あなたに何が残るのでしょうか。
大手SIerに在籍し続けることの価値
当然ですが、現職に留まることも選択肢の1つです。
このまま一定の成長をしていけば、昇格もするでしょう。
世間からの評判も良く、良い評価を受けるでしょう。
職場内の人物も把握していて、コミュニケーションの仕方もおさえている。
会社の方針や風土も分かっていて、自分のパーパスも明確です。
ここで、現在のムーブメントとして「パーパス」が重要視されています。
パーパスとは存在意義のことです。
会社にも存在意義がありますし、自分にも存在意義があるべきです。
なぜ、パーパスが重要視されているかというと、
雇用形態がジョブ型雇用に転換しているからです。
ジョブ型雇用とは、
ジョブ(仕事)に対して、必要なスキルを割り当てていくようなイメージです。
ジョブ型雇用の中で、自分のスキルがある方は、どんどん手を上げて躍動できると思います。
一方で、ジョブ型雇用の中で、スキルを持っていないあなたには何ができるでしょうか。
その上で、あなたのパーパスは何でしょうか。
今の仕事とあなたのパーパスは一致しているでしょうか。
会社のパーパスに対してスキル貢献できているでしょうか。
ここを突き詰めていくと、
自分のパーパスは今の仕事と一致していないか、
会社のパーパスにスキル貢献できていない、
と感じる方が非常に多いようです。
ジョブ型雇用の時代、自分のスキルを高めるのに適した環境はどこか
という観点で自身のスキルを客観的に知ることが重要です。
大手SIerに勤めていると、自分のことを理解してくれる存在もいて、社内にも多様な仕事が溢れています。
その中で柔軟に行動し、自身の目指すべき方向を定め、スキルを磨き上げることができるのであれば、
転職する必要はほとんどなく、在籍し続ける方が価値があるでしょう。
一方で、良くも悪くも自社内の動きしか知らないと言うことになることはとても危険です。
特にジョブ型雇用の時代では経営陣の入れ替わりも激しいため、自社以外の働き方が普通に導入されるからです。そういった意味では、複数社の仕事の仕方を経験しておくことはやはり重要ではないでしょうか。
転職活動をいつにするべきか
これはさまざまな意見があると思いますが、自分の意見のみを言います。
転職してスキルを高めたいのであれば、今すぐすべきです。
現職でスキルを高めて転職するのであれば、3年後にした方が良いと思います。
特に30代前半なら現職業界の基本スキルは身についた。という認識で話が進むため
ややポテンシャル採用のようなイメージです。
30代後半ならポテンシャル採用は難しいので、何かスキルを持っていることが前提になります。
また、そのスキルは現職独自のスキルではいけません。
他業界、他社でも活かせるような汎用的なスキルである必要があります。
現職で、汎用的なスキルを習得できるなら現職で磨き上げて転職した方が良いでしょう。
汎用的なスキルが磨けないことがわかっているなら、すぐに転職して身を移すのが策だと思います。
転職活動をして感じたこと
転職するにあたり、多くの人と話しましたがSIerに在籍していて転職を考えたことがない人はいません。
現職のコンフォートゾーンから出ることをリスクと感じたり、
新たにコミュニティを作ることが億劫なだけです。
失敗を恐れる人も多くいます。
何が失敗で、なぜ今は成功(普通以上)と感じているのでしょうか。
年収アップ目標としてももっと給料の高い企業があります。
転職活動をし、他業界や他業種を知った上で自社をフラットに比較すると、
改めて自社の良さを知る機会にもなります。
迷っているだけでなく、行動しましょう。
【参考】自分の価値観を知るには
自分の価値観を知るには、クリフトン・ストレングスがおすすめです。
クリフトン・ストレングスは、下記の書籍でも語られていますが、
4つの領域と34の資質のうち、あなたは何に価値を置いているかということを示してくれます。
この強みと弱みを知ることで、自身のパーパスは何かを知ることができます。
2022/5/13現在:¥5,850 かかりますが、自己分析の支援として捉えてみてください。
■Clifton Strength(クリフトン・ストレングス) – GALUUP
https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253634/ホーム.aspx