ボリンジャーバンドを使った努力少なめの投資戦略

仕事が忙しくて、なかなか相場を見れないから入るタイミングが難しいんだよね
ボリンジャーバンドで絞っておけば、入りやすくなるよ!

こんにちわ、ちぷるそです。

サラリーマンとして平日は働きながら、株式投資をしている方は大勢いると思います。

しかし、X(旧Twitter)やInstagramなどで投資に成功している人を見ると、
デイトレードの短期売買、決算短信を毎日読み込んだ中長期売買など、兼業ではなかなか実行できないことが多いです。

そこで、私の実践する努力少なめの投資方法をご紹介します。
精度をさらに上げるためにまだ調整中の部分もありますが参考として聞いていただければと思います。

ボリンジャーバンドの基本

まずはボリンジャーバンドがどんなものか画像で見てみましょう。
これはNTTデータグループのある期間のボリンジャーバンドです。

この画像を見るだけでも、なんとなく以下のことがわかると思います。

  • ピンク色の線にタッチした後、株価チャートは内側に推移している。
  • 緑色の線の中にいることが多い。

そのような感覚を持った上で、ボリンジャーバンドを説明します。

ボリンジャーバンドとは、相場の過熱感を知るための指標です。
価格の相対的な高値や安値、価格の変動の過程を視覚的に示すために使用されます。

外側からピンク色、青色、緑色で線が引かれていて、真ん中をグレーの線が通っています。
グレーの線は25日移動平均線です。色のついた線は、移動平均線の上下に3本ずつ(-3σ〜+3σ)引かれます。

σとは標準偏差(データのばらつき)で、±1σのバンド(緑色の枠内)の意味するところは、68.3%の確率で発生する増減です。
同じように±2σ(青色の枠内)は95.5%の確率で発生する増減、±3σ(ピンク色の枠内)は99.7%の確率で発生する増減です。

つまり、ボリンジャーバンドは確率統計であり、
外側ほど「発生する確率は低い」ということになります。
なので一般的に、株価の過熱や過冷却を把握でき、市場のトレンド転換を予測するのに役立っているのです。

ボリンジャーバンドを活用した投資方法の例

ボリンジャーバンドはもちろん単体でも利用できますが、少しだけ組み合わせで使うと効果を発揮します。

ボリンジャーバンドの範囲を広げて使う

ヨコヨコのボックス圏の推移の日足で活用する

ボリンジャーバンドはチャートの形状がヨコヨコのボックス圏で推移しているときに効果を発揮します。

特に、ヨコヨコの中でW字やM字で推移している場合は特に効果的です。

ヨコヨコ推移のチャートで、-3σ〜-2σ(下のピンク線〜下の青線)でピンク線にタッチした翌日に買いで入ることで、
統計的には上昇を狙いやすくなります。

ボリンジャーバンドと決算短信を使う

ボリンジャーバンドで-3σ〜-1σ(下のピンク線〜下の緑線)を推移している銘柄で、
さらに好決算を出した場合に使うと効果的です。

好決算でも出尽くしで株価が下がったり、好決算翌日の株価に乗れなかったりすることは多いと思います。
ボリンジャーバンドと組み合わせて決算短信を追うことで、決算後の下げや機会損失を防ぐことができます。

ボリンジャーバンド活用の注意点

  • 一方的な右肩下がりの銘柄では使うべきではない

ボリンジャーバンドは株価の過熱や過冷却を把握するのに優れた統計的ツールですが、右肩下がりの銘柄で使うべきではありません。
一般的に、過冷却(株価下落)は統計で捉えきれない速さがあるためです。

右肩下がりの銘柄は確率統計には表現されない、株価が下がる要因があるものです。
そのことを念頭におきましょう。

  • ヨコヨコチャート推移でも変動が少ない場合は使うべきではない

例え、ヨコヨコチャートであってもしばらく変動がないような銘柄は避けましょう。
変動がないということは、確率統計的にもバンドの枠が狭くなり、±3σのバンドが狭い状態です。
株価の1日の変動によって、チャートが複数の線をまたがってしまうことがあります
そのような状態では、ボリンジャーバンドは有効に機能しません。

  • 小型株は相場変動が大きいため、避けるべき

小型株は避けましょう。
特定の機関や個人によって、大きく1日の株価が変動するためです。
確率統計を基本とするボリンジャーバンドのようなテクニカル指標は、不特定多数の活動によって
統計的に捉えられた指標です。

特定の機関や個人によって株価が大きく変わってしまうような小型株では、確率統計学が活きません。

  • ネガティブ/ポジティブニュースがあれば、統計は裏切られる

最後はマインドですが、いくら確率統計で捉えたとしても、株価は心理で動きます
当然、ネガティブニュースがあったりすると株価は下落するでしょう。
ボリンジャーバンドの条件が揃ったとしても裏切られる確率は念頭におきましょう。

    ボリンジャーバンドで銘柄を絞る方法

    おそらく各証券会社の銘柄検索機能でボリンジャーバンドは標準搭載されていると思います。
    ここでは私がよく使う楽天証券のスーパースクリーナを紹介します。

    楽天証券のスーパースクリーナ

    私の場合は以下の条件で検索します。

    • 市場

    東証プライム

    • 規模

    大型株、中型株

    • ボリンジャーバンド

    -3σ〜-2σ

     

    これだけです。
    この検索で銘柄は数件程度に絞られます。
    この中からチャート形状や決算短信を確認して投資対象を絞っていきましょう。

    ボリンジャーバンド活用の成功事例

    過去のボリンジャーバンドを使った投資の成功例を紹介します。

    冒頭のチャートと同じ、NTTデータグループ(9613)です。

    2023/12/8(金)にスーパースクリーナをした際に銘柄がHitしました。
    過去のチャート形状を見ると、ヨコヨコで、ボリンジャーバンドにほとんど忠実に従った動きをしていました。

    そこで、私は12/11(月)のチャートを前場で確認し、買いで入りました。

    次は売りのタイミングですが、この銘柄は10日〜20日で上下していたため、
    基本的にはしばらく経過観察で、12/20の+2σにタッチしたところで売却しました。

    まとめ

    ボリンジャーバンドを活用した投資方法を紹介しました。
    特に日頃忙しい方は一度使ってみてはいかがでしょうか。

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