【投資勉強会】金利と株価の関係について

金利とは何か?

身近な例を踏まえて、金利について考えてみましょう。

金利とは、借りたお金(元金)の使用料として上乗せして支払うお金の割合を指します。

例えば、100万円を金利2.0%で借りた時の利息は2万円です。
1年後に2.0%の利息を付けて返した場合は「年利2.0%」となります。

ここで設定される、2.0%といった割合が金利になります。

では、よく言われる政策金利とはなんでしょうか。

政策金利とは、日本銀行など各国の中央銀行が金融政策において使用する短期金利のことで、
一般の金融機関や預金金利や貸出金利などの影響を及ぼします。

例えば、米国のFRBは金利を5.25%〜5.50%に誘導していますが、これにより一般の金融機関からに貸出す金利が上がり、企業がお金を借りる際に利子を多く払う必要が出てきます。

ちなみに現在の日本の政策金利は0.0〜0.1%になります。利子がないようなものですね。

金利と株価の関係性

金利と株価はどのような関係にあるのかみていきましょう。

結論を言うと、金利と株価は負の相関関係があります。

金利が上がると株価はどうなるのか、金利が下がると株価はどうなるのか順番に見ていきます。

金利が上昇すると株価はどうなる?

金利が上がると株価は下がります。

金利が上がると企業がお金を借りて返す際の利子が上がります。つまり、利益を圧迫することになります。利益を圧迫されることがわかっているため、設備投資や事業拡大へ積極的な投資ができなくなります。

また、金利上昇に伴い、債権市場の利回りも上昇します。そのため、安定した収益を得たい投資家は株式市場よりもリスクの低い債権市場に資金を投入します。

結果として、金利が上がると株価が下がるようになっています。

金利が低下すると株価はどうなる?

金利が下がると株価は上がります。

金利が上がる時とは真逆の動きをします。

金利が下がると企業がお金を借りて返す際の利子が比較的小さくなります。つまり、利益を圧迫が軽減されることになります。そのため、設備投資や事業拡大へ積極的な投資ができ、よりチャレンジングな事業が進められます。

また、金利低下に伴い、債権市場の利回りも低下します。そのため、利益の小さい債権市場よりも魅力的に映る株式市場への投資が増えていきます。

結果として、金利が下がると株価が上がるようになっています。

金利政策と市場への影響

では、実際にS&P500と米10年国債利回りの推移を比較してみます。

2021年〜2022年にかけて、低金利の株高。
2022年〜2023年にかけて、低→高金利に伴う株高→株安。
2023年は金利が高くなっているにもかかわらず、金利を無視した米国経済の強さと利下げへの期待から高金利の株高になっていますね。

出典:https://www.franklintempleton.co.jp/

金利と株価の関係を活用する投資戦略

まとめると、

金利には素直に従って、金利が上昇するなら株は下がる。下降するなら株は上がる。

これを基本線にすれば良いと思います。

また、具体的に金利が下がった時に期待できる銘柄は下記のブログに書きましたので読んでみてください。

フロンティアマーケット投資:新たな成長への挑戦