こんにちわ、ちぷるそです。
先日、ServiceNowの認定システムアドミニストレータ(CSA)に合格しました。
試験の難易度はそこまで高くないものの、ServiceNowが米国企業であることから、日本語で勉強できる教材が少ないです。また、見つけたとしても機械翻訳レベルで、結局なんなんだ?となり理解が進まないことが多くありました。
そこで、私と同じ轍を踏む必要がないように、日本語で試験範囲をカバーできるようなマップを作り、ぜひ一発合格していただきたいと思います。
ServiceNowとは
ServiceNowとは何かを知るために、まずはServiceNowのホームページを一度見てください。
https://www.servicenow.com/jp/
。。。
“世界はより良い方向に”だったり、”少ない労力で必要なサポートを”だったりと、キャッチーな言葉が並んでいますが、「で、何が便利なの?」というのが私が最初に感じたことでした。
そこで、いろいろ調べるとどうやら下記のことがわかりました。
“部門内や業務内の最適化ではなく、企業の最適化を目指すためのサービス”
これを念頭に置くと、今後の話でCSDMやCMDBなどが入りやすくなると思います。
事業全体とは、事業部門はもちろん、IT、人事、総務、経理なども含めた事業全体をさしています。これをエンタープライズ・サービスマネジメント(ESM)と呼びます。(ESMの定義は複数あり)
実態として、ESMを実現できるプラットフォームは、ServiceNowが唯一ではないかと思います。(他にもESMを謳っているSaaSもありますが、範囲が限定的であったり、ESMを違った意味合いで使っている)
通常、業務を管理する方法は、部門によってもバラバラ、部門内でも役割によってバラバラのケースが多く、いざ部門横断、チーム横断で何かをやろうとすると、なかなかうまくいきません。
また、オンプレでやろうとすると、PoC等での試行錯誤も簡単にはやれず、スピード感も出ませんし、ITの専門スキルが必須になります。
それらの課題を解決するために、ServiceNowというSaaSプラットフォームで統合管理することで、部門間、チーム間の(悪い意味での)境界線を破壊し、エンドツーエンドで価値を実現するための連携を、(ツール上は)比較的(ITの専門知識がなくても)簡単にスピード感をもって行うことができます。
Note(Akira@デジタル時代のITサービスマネジメント)
ServiceNowの1番の良さって何?より引用
CSA試験の基本
ServiceNowの具体的な話に入る前に試験の概要を抑えておきたいと思います。
受験までの流れは下記のステップです。
- バウチャーコードの取得
- 試験申し込み
- 試験
バウチャーコードの取得方法は2種類あります。
- オンデマンドクラスの受講完了(20時間近く)
- オンサイト(ILTクラス)の受講完了(3日間)
いずれにしても$300(1$=150円換算で、45,000円)かかります。
オンデマンドではテキストを読みながら、ServiceNowのインスタンスを起動し、ラボと呼ばれる課題をクリアしていく形式です。日本語が難解だったりするので、一人で完走し切るには相当の気合が必要になります。
オンサイトでは、日本人講師が解説しながらハンズオンで進めて行きます。テキストは変わらないのですが日本人更新の説明がある分、理解はしやすいです。
クラス受講が終われば、後は試験日程を決めて申し込むだけです。
- オンサイト試験
- オンライン試験
ここでもオンサイト試験(テストセンターで受験)とオンライン試験(自宅など)を選ぶことができます。ただ、自宅の場合、カメラの設置要件などが高く、場合によっては機器購入の必要があるので、個人的にはオンサイト試験をお勧めします。
試験は90分間で60問(選択肢)です。
選択肢には、1つを選ぶものや複数選ぶものなどありますが、記述はありません。
試験までの流れがわかれば、後は試験の中身になります。
参考リンク:
https://www.servicenow.com/community/japan-blog/servicenow%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E8%B3%87%E6%A0%BC%E5%8F%96%E5%BE%97%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89/ba-p/2271473
https://www.servicenow.com/jp/services/training-and-certification/journey/#/lessons/45eswLLqjDbOFq8yzReJX6KgKvHLNGuW
試験範囲
試験範囲を確認するには、必ず試験仕様書を確認してください。
試験仕様書には試験範囲と試験の割合が明記されています。
https://nowlearning.servicenow.com/lxp/en/credentials/certified-system-administrator-mainline-exam-blueprint?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0011587
2024年4月時点では以下の通りです。
- プラットフォームの概要とナビゲーション(7%)
- インスタンスの構成(11%)
- コラボレーション用アプリケーションの構成(20%)
- セルフサービスと自動化(20%)
- データベース管理(27%)
- データ移行と統合(15%)
試験仕様書を見ると、ServiceNowの肝であるデータベース管理の割合が3割近くと高くなっていることがわかります。これは、冒頭で話した「企業の最適化を目指すサービス」の根幹に共通データベースがあるためです。(繋がってきますね)
試験対策
試験対策では、試験仕様書に沿って、ポイントを図で押さえていきたいと思います。
ServiceNowのインスタンスを開かずに学習できるようにしています。
プラットフォームの概要とナビゲーション(7%)
- ServiceNow Platformの概要
- プラットフォームの機能とサービス
- ServiceNowインスタンス
- Next Experience Unified Navigation
インスタンスの構成(11%)
- アプリケーションとプラグインのインストール
- インスタンスのパーソナライズ/カスタマイズ
- プラットフォームの共通ユーザーインターフェース
コラボレーション用アプリケーションの構成(20%)
- リスト、フィルター、およびタグ
- リストとフォームの構造
- フォームの構成
- フォームテンプレートと保存オプション
- 詳細フォームの構成
- タスク管理
- Visual Task Boards(VTB)
- Reporting、ダッシュボード、およびPerformance Analytics
- 通知
セルフサービスと自動化(20%)
- Knowledge Management
- Service Catalog
- Flow Designer
- 仮想エージェント
データベース管理(27%)
- データスキーム
- アプリケーション/アクセス制御
- データのインポート
- CMDBとCSDM
データ移行と統合(15%)
- UIポリシー
- ビジネスルール
- System Update Sets
- ServiceNowでのスクリプティング
模擬試験
模擬試験の教材はそんなにありません。その分、繰り返し学習することをお勧めします。
- Udemy
【2024年版】ServiceNow CSA: Certified System Administrator 模擬問題集
https://www.udemy.com/share/10adW03@oQbhRUHFtl7WU_BIFTkhRjIB00dduy4-yDuuYLswkB8ZPAGl9-gBIHZh-rzl17JM/
ServiceNow Certified System Administrator(CSA)練習試験 -2024
https://www.udemy.com/course/servicenow-certified-system-administrator-csa-japanese
こちらは英語のものを日本語訳したもので、解説や問題が少し難解です。
試験当日の準備と心構え
試験当日は、身分証明などもありますので早めに準備して、試験の30分前には着くようにして、
試験申し込み時にメールで届く認証コードと身分証明証を忘れないようにしましょう。
あとは、今までの自分を信じるのみです。
成功への道:CSA合格体験記
私の場合は、オンサイトクラスを受講して試験を受けました。
試験勉強は、オンデマンドクラスのインスタンスを利用して、気になったら実際に画面を操作して確かめるスタイルでした。
Udemyの「ServiceNow Certified System Administrator(CSA)練習試験 -2024」を繰り返しテストしていたのですが、繰り返すうちに答えをほとんど覚えてしまったため、「【2024年版】ServiceNow CSA: Certified System Administrator 模擬問題集」を追加購入しました。難易度は本番試験と同じ程度だったと思います。
試験後にアンケート回答画面に遷移し、アンケートを回答した後に”合格”の文字が画面に出てきて、安心したのを覚えています。
Udemyの試験を解いて、不明点を実際に捜査で確認することが功を奏したと思います。