ETFと個別株の違いは?どっちから始めるべきか初心者向けに比較【2026年】

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2026年8月22日更新

「投資を始めたいけれど、ETFと個別株のどっちがいいの?」——投資デビュー前に必ずぶつかる疑問です。結論はシンプルで、最初の一歩はETF、企業分析を楽しめる人は慣れてから個別株を追加が王道です。本記事では、分散・コスト・手間・必要資金・NISA適性の5項目でETFと個別株の違いを整理し、どっちから始めるべきかが30秒でわかる判断フローと、両方を組み合わせる「コア・サテライト戦略」まで解説します。

この記事の結論

投資初心者はETFから始めるのが正解。1本で数十〜数千銘柄に自動で分散でき、銘柄選びや決算チェックの手間がほとんどかからないためです。

個別株が向くのは、企業分析に時間を使える人、配当金や株主優待など「保有する楽しみ」が欲しい人、1銘柄の値動きの大きさを許容できる人です。

両方やりたい人は、資産の7〜9割をETF(コア)、残り1〜3割を個別株(サテライト)に配分するコア・サテライト戦略が定番です。

① ETFと個別株の違いを5項目で比較

ETF(上場投資信託)は、日経平均株価やS&P500といった株価指数にまるごと投資できる商品で、証券取引所に上場しているため株式と同じようにリアルタイムで売買できます。個別株は、トヨタ自動車やアップルなど特定の1社の株式を直接買う投資です。両者の違いは次の5項目で比べると一目でわかります。

観点ETF個別株
分散◎ 1本で数十〜数千銘柄に自動分散△ 1銘柄に集中。分散は自分で組む
コスト保有中は信託報酬(経費率)がかかる。低コストの指数連動型は年0.1%を下回るものが多い信託報酬はゼロ。かかるのは売買手数料のみ
手間少ない。個別企業の決算チェックは不要多い。決算・ニュースの継続的なチェックが必要
必要資金1口数千円〜数万円程度から日本株は原則100株単位で数十万円になることも(単元未満株なら1株数百円〜)
NISA適性◎ 成長投資枠で購入可(つみたて投資枠対象のETFはごく少数)○ 成長投資枠のみ対象

分散:初心者にとって最大の差はここ

ETFを1本買うだけで、指数を構成する数百銘柄にまとめて投資したのと同じ状態になります。仮に組入企業の1社が不祥事や業績悪化で急落しても、資産全体への影響は限定的です。個別株で同じ水準の分散を作るには、業種の異なる銘柄を10〜20社ほど自分で選んで買う必要があり、資金も分析の手間も桁違いにかかります。「大きく失敗しにくい仕組み」が最初から組み込まれている点が、初心者にETFをすすめる最大の理由です。

コスト:長期保有なら個別株、手間込みならETF

ETFは保有している間ずっと信託報酬(経費率)が差し引かれますが、主要な指数連動型では年0.1%を下回る水準が主流で、仮に100万円分保有しても年1,000円未満です。一方、個別株には信託報酬という概念がなく、かかるのは売買時の手数料だけ。純粋なコストだけを比べれば個別株が有利ですが、そのぶん銘柄分析や入れ替えの手間を自分で引き受けることになります。「年0.1%未満のコストで運用をまるごと外注できる」と考えると、ETFの信託報酬は十分に安い出費です。

NISA適性:つみたて枠は投信中心、ETF・個別株は成長投資枠

新NISAは「つみたて投資枠(年120万円)」と「成長投資枠(年240万円)」の2階建てです。つみたて投資枠の対象は金融庁の基準を満たした投資信託が中心で、対象になっているETFはごく少数。ETFや個別株を買うなら、実質的には成長投資枠を使うことになります。「つみたて枠で投資信託を自動積立しつつ、成長投資枠でETFや個別株を買い増す」のが新NISAの基本形です。ETFの具体的な候補は米国ETFおすすめ10選【2026年】で整理しています。

② どっちから始めるべきか|30秒判断フロー

次の4つの質問に順番に答えるだけで、自分がどちらから始めるべきかが決まります。

Q1. 投資にかけられる時間は週1時間未満?
→ はい:ETF一択。指数連動型を積み立てて放置が最適です。/いいえ:Q2へ

Q2. 決算書や企業ニュースを読むのは苦にならない?
→ いいえ:ETF。分析を外注できるのがETFの強みです。/はい:Q3へ

Q3. 当面の投資資金は30万円未満?
→ はい:ETFか単元未満株から。少額で1銘柄に集中するのは値動きがきつすぎます。/いいえ:Q4へ

Q4. 配当金や株主優待など「保有する楽しみ」を重視する?
→ はい:ETFをコアにしつつ高配当の個別株をサテライトで追加。/いいえ:ETFのコア運用だけで十分です。

どの答えになっても「まずETF、余裕があれば個別株を足す」という順番は変わりません。逆に「最初から個別株だけ」で始めると、1銘柄の急落で退場するリスクが最も高くなります。

補足:ETFも個別株も、必要なのは証券口座ひとつだけです。どの証券会社を選ぶかはNISA証券会社ランキング2026で比較しています。迷ったらアプリの操作が直感的で初心者のつまずきが少ない楽天証券が無難です。

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③ ETFが向いている人・個別株が向いている人

ETFが向いている人

  • 投資に時間をかけたくない・本業や家庭を優先したい
  • 投資を始めたばかりで、まず「退場しない仕組み」を作りたい
  • 毎月コツコツ積み立てて市場平均のリターンを取りたい
  • 個別企業の決算を追い続ける自信がない

個別株が向いている人

  • 企業分析や決算チェックを楽しめる
  • 応援したい企業・よく知っている業界がある
  • 配当金や株主優待など「保有する実感」が欲しい
  • 集中投資による大きな値動きを資金的にも精神的にも許容できる

配当目的で個別株を検討している人は、日本の高配当株おすすめ7選【2026年】で利回りと増配率のバランスが良い銘柄を紹介しています。いきなり個別株を選ぶのが不安なら、高配当「ETF」から入るのも王道です。

④ 併用するなら「コア・サテライト戦略」

ETFと個別株は「どちらか一方だけ」を選ぶ必要はありません。実践的なのは、資産の中心(コア)と楽しみ・上乗せ(サテライト)を分けるコア・サテライト戦略です。

  • コア(資産の7〜9割):S&P500や全世界株などの低コストインデックスETF・投資信託。市場平均のリターンを自動積立で確保する部分
  • サテライト(資産の1〜3割):個別株・高配当ETF・テーマ投資など。多少失敗してもコアが資産全体を守ってくれる範囲で攻める部分

この配分なら、サテライトの個別株が半値になっても資産全体のダメージは限定的です。「個別株をやりたい気持ち」と「資産を守る仕組み」を両立できるのがこの戦略の良さです。

筆者自身はETFではなく投資信託でコアを組んでおり、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天・高配当株式・米国ファンド(楽天SCHD)の2本にNISA満額(月30万円)を自動積立しています。コアはETFでも投資信託でもどちらでも構いません。大事なのは「コアはインデックスで自動化し、手を動かすのはサテライトだけにする」ことです。

サテライト候補を探すなら、次の記事が参考になります。

⑤ よくある質問

Q. 初心者はETFと個別株、どっちから始めるべき?

ETFからが正解です。1本で数十〜数千銘柄に自動分散でき、銘柄選びで大失敗するリスクが小さいためです。個別株は、ETFの積立を続けながら相場に慣れたあと、余裕資金のサテライトとして追加するのがおすすめです。

Q. ETFと投資信託はどう違う?

どちらも「複数銘柄への分散投資をパッケージ化した商品」ですが、ETFは取引所でリアルタイム売買、投資信託は1日1回の基準価額で取引という違いがあります。自動積立のしやすさでは投資信託が有利です。詳しくは投資信託とETFの違いで解説しています。

Q. 新NISAではETFと個別株どっちを買うべき?

つみたて投資枠(年120万円)は対象が投資信託中心のため、ETF・個別株は成長投資枠(年240万円)で買うのが基本です。初心者は「つみたて枠で投信の自動積立+成長投資枠は無理に使わない」から始めて、慣れてきたら成長投資枠でETFや個別株を追加すれば十分です。

Q. 個別株はいくらから買える?

日本株は原則100株単位ですが、楽天証券の「かぶミニ」やSBI証券の「S株」などの単元未満株サービスを使えば1株数百円程度から買えます。米国株はもともと1株から購入可能です。少額で個別株の値動きを体験してみたい人には単元未満株が向いています。

Q. ETFと個別株を併用する場合の割合は?

コア(ETF・インデックス投信)7〜9割、サテライト(個別株など)1〜3割が目安です。サテライトの比率を上げるほどリターンのブレが大きくなるので、初めは1割程度から様子を見るのが安全です。

⑥ まとめ|迷ったらETFから、個別株は慣れてから

この記事のポイント

・ETFと個別株の最大の違いは分散と手間。初心者はETFから始めるのが王道

・個別株は「企業分析が好き・配当や優待が欲しい・値動きを許容できる」人向け

・併用するならコア(ETF・投信)7〜9割+サテライト(個別株)1〜3割のコア・サテライト戦略

・どちらもNISAの成長投資枠で購入できる(つみたて枠は投信中心)

ETFか個別株かは「どちらが優れているか」ではなく「自分の時間と性格に合うのはどちらか」で決める問題です。まずはETFで市場に居続ける仕組みを作り、その上で個別株を楽しむ——この順番なら大きな失敗はありません。

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この記事について

最終更新日:2026年8月22日/初稿公開日:2025年5月

参照元:金融庁「新しいNISA」、各証券会社・各運用会社の公式サイト。数字・制度は執筆時点の公式情報を確認のうえ掲載しています。

筆者は35歳メーカーシステムエンジニアで投資歴7年の「まもる」。NISA満額(月30万円)を継続中で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天・高配当株式・米国ファンド(楽天SCHD)の2銘柄で長期投資を実践しています。誤りに気づいた方はお問い合わせフォームからご連絡ください。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘を目的とするものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。