2026 EDITION | クレカ積立 徹底比較
新NISAのつみたて投資枠は、投資信託を「クレジットカード」で積み立てると、積立額に対して毎月ポイントが上乗せされます。これがいわゆるクレカ積立です。同じ銘柄・同じ金額を積み立てるなら、ポイント還元のぶんだけ実質利回りが底上げされるので、長期では無視できない差になります。
2026年6月時点で、クレカ積立の二大巨頭が楽天証券×楽天カードとSBI証券×三井住友カードです。どちらも上限は月10万円ですが、「還元率の決まり方」と「条件のシンプルさ」がまったく違います。この記事では、最新の公式データをもとに、あなたがどちらを選ぶべきかを整理します。
QUICK GUIDE / どっちを選ぶ?3秒判定
※ 還元率は2026年6月時点の各社公式に基づく。条件は変更される場合があるため、申込前に必ず公式で確認を。
そもそもクレカ積立とは?新NISA時代に効く「もう一段の利回り」
クレカ積立は、投資信託の毎月の積立をクレジットカードで決済する仕組みです。2024年4月に積立上限が月5万円から月10万円に引き上げられ、新NISAのつみたて投資枠(年120万円=月10万円)をまるごとクレカ決済できるようになりました。
ポイントは「同じ投資なのに、決済方法を変えるだけで還元が乗る」点です。たとえば月10万円を還元率0.5%で積み立てれば、年間で6,000ポイント。これは投資のリターンとは別に、ほぼノーリスクで得られる上乗せです。長期・分散・積立を軸にするなら、最初に押さえておきたい「もう一段の利回り」と言えます。
結論:2026年のクレカ積立 還元率 早見表
まず全体像です。代表的なカードの「クレカ積立ポイント付与率」と「条件」を並べました。
| 証券会社 × カード | 還元率 | 年会費 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| 楽天証券 × 楽天カード(一般) | 0.5% | 無料 | 条件なし(無条件)※低コスト投信の場合 |
| 楽天証券 × 楽天ゴールドカード | 0.75% | 2,200円 | 条件なし |
| 楽天証券 × 楽天プレミアムカード | 1.0% | 11,000円 | 条件なし |
| SBI証券 × 三井住友カード(NL・一般) | 最大0.5% | 無料 | 2年目以降は前年10万円利用が必要(未達0%) |
| SBI証券 × 三井住友ゴールド(NL) | 最大1.0% | 5,500円 ※100万利用で翌年以降無料 | 前年100万円利用で1.0%/10万円以上で0.75% |
| SBI証券 × 三井住友プラチナプリファード | 最大3.0% | 33,000円 | 年間300万円で2.0%/500万円で3.0%(未満1.0%) |
※ 楽天カードの還元率は、積み立てるファンドの代行手数料が年率0.4%未満(eMAXIS Slimなど低コスト投信が該当)の場合の率。代行手数料0.4%以上のファンドは1%〜2%。SBIの還元率は2024年11月以降、カードの「前年の年間利用額」に応じて決まる方式です。
楽天証券×楽天カード:無条件・シンプル還元の強さ
楽天証券の最大の魅力は「条件のシンプルさ」です。年会費無料の楽天カード(一般)でも、低コスト投信なら無条件で0.5%。前年の利用額を気にする必要がなく、「カードを作って積立設定するだけ」で還元が確定します。投資初心者がつまずきにくい設計です。
さらに、楽天カードでの積立(月10万円)に加えて楽天キャッシュ決済(月5万円)を併用すれば、合計で月15万円までポイント対象で積み立てられます。新NISAのつみたて枠(月10万円)を超えて、成長投資枠の一部もポイント対象にできるのが楽天経済圏ならではの強みです。
カードのグレードを上げれば還元率も上がります(ゴールド0.75%/プレミアム1.0%)。ただし年会費とのバランスを冷静に見ること。月10万円・年120万円の積立なら、一般カード0.5%で年6,000ポイント、プレミアム1.0%で年12,000ポイント。差は年6,000ポイントなので、年会費11,000円のプレミアムは積立だけでは元が取れません。楽天市場や旅行で年会費以上のメリットを取れる人向けです。
SBI証券×三井住友カード:高還元だが「年間利用額」条件に注意
SBI証券は、うまく条件を満たせば楽天より高い還元率を狙えます。三井住友ゴールド(NL)で最大1.0%、プラチナプリファードで最大3.0%。ポイント還元率の上限だけ見ればSBI+三井住友が業界トップクラスです。
ただし2024年11月以降、SBI(三井住友カード)の還元率は「前年のカード年間利用額」で決まる方式に変わりました。ここが楽天との決定的な違いです。具体的には次の通りです。
| カード | 前年の年間利用額と還元率 |
|---|---|
| 三井住友カード(NL・一般) | 初年度0.5%/2年目以降は前年10万円以上で0.5%、10万円未満は0% |
| 三井住友ゴールド(NL) | 初年度1.0%/2年目以降は前年100万円以上で1.0%、10万円以上で0.75%、10万円未満は0% |
| 三井住友プラチナプリファード | 前年500万円以上で3.0%/300万円以上で2.0%/300万円未満で1.0% |
つまり、SBIで高還元を取るには「カードを生活のメインにして年間利用額を作る」ことが前提になります。逆に、積立以外でほとんどカードを使わない人は、一般カードだと2年目から0%になってしまうリスクがあります。ここを知らずに始めると「思っていた還元と違う」となりがちです。
狙い目は三井住友ゴールド(NL)です。年間100万円利用すれば、(1)積立還元1.0%、(2)翌年以降の年会費が永年無料、(3)継続ボーナス1万ポイント、という三重取りができます。月8.3万円ほどの利用で達成できるので、カードをメインにできる人にとっては楽天を上回る選択肢になります。
CHECKPOINT — 迷ったら、まずは無条件の楽天から
条件を気にせず確実に0.5%を取りたいなら楽天証券。口座もカードもオンラインで完結し、年会費もかかりません。後からSBIを併用することもできます。
タイプ別おすすめ:あなたはどっち?
還元率の数字だけでなく「自分のカードの使い方」で選ぶのが正解です。3つのタイプに分けました。
TYPE 1 / 初心者・手間なし
楽天証券
×楽天カード
無条件で0.5%。年会費無料、前年利用額の条件なし。楽天キャッシュ併用で月15万まで対象。まず1枚目に最適。
スマホ完結 / 年会費無料
TYPE 2 / カードをメインで使う
SBI証券
×三井住友ゴールド
年間100万円利用で1.0%。さらに年会費が翌年以降無料+継続ボーナス1万pt。日常の支払いをまとめられる人向け。
100万利用で年会費無料
TYPE 3 / 高額利用・最高還元
SBI証券
×プラチナプリファード
年間300万円で2.0%・500万円で3.0%。年会費33,000円のハードルを超えられる高額利用者だけが報われる上級者向け。
高額利用者向け
クレカ積立の始め方(共通ステップ)
どちらの証券会社でも、流れはほぼ同じです。
- 証券口座を開設する(楽天証券またはSBI証券。NISA口座も同時に申し込む)
- 対応するクレジットカードを用意する(楽天カード/三井住友カード)
- 証券サイトにログインし、決済方法でクレジットカードを登録する
- 積み立てたい投資信託を選び、「つみたて投資枠」で毎月の金額を設定する
- 毎月、自動でカード決済→買付→ポイント付与(翌月以降)
銘柄は、新NISAのつみたて枠で人気の低コストなインデックス投信(全世界株式やS&P500など)が定番です。クレカ積立は「設定したら基本ほったらかし」で続けられるのが、長期・分散・積立と相性がいい理由です。
ポイント:還元率の「最大◯%」という数字に引っ張られすぎないこと。SBIの高還元は年間利用額という条件付きです。「自分が無理なく達成できる条件か」で選べば、楽天の無条件0.5%が最適な人も多い。還元はあくまで投資の“おまけ”で、本体は長く続けられる仕組みです。
よくある質問
Q. 楽天とSBI、両方やってもいい?
はい。NISA口座は1人1金融機関ですが、片方をNISA、もう片方を特定口座で使う、あるいは年単位でNISAの金融機関を変更することも可能です。まずは無条件で還元が確定する楽天から始め、カード利用が増えたらSBIを足す、という順番が無理がありません。
Q. クレカ積立の上限は?
どちらも月10万円です。新NISAのつみたて投資枠(月10万円)をちょうどカバーできます。楽天は楽天キャッシュ決済を併用すると月15万円までポイント対象にできます。
Q. 一般カード(年会費無料)でも意味ある?
あります。楽天カード(一般)は無条件0.5%なので、月10万円積立で年6,000ポイント。三井住友(NL)は2年目以降に前年10万円の利用が必要な点だけ注意してください。
Q. ポイントはいつ・どう使える?
付与は買付の翌月以降が目安です。楽天ポイント/Vポイントとも、再び投資信託の買付に回す(ポイント再投資)ことができ、複利的に効かせられます。
まとめ|長期投資家の視点
クレカ積立は「楽天=シンプルで無条件」「SBI=条件を満たせば高還元」という性格の違いで選ぶのが本質です。還元率の最大値だけを比べると見誤ります。カードをあまり使わない・手間をかけたくない人は楽天、生活費をカードに集約できる人はSBIゴールド——この2択でほとんどの人は決められます。
そして最も大事なのは、還元の0.5%差よりも「20年続けられるか」です。仕組みをシンプルに保ち、毎月の積立を自動化して、相場が下がっても淡々と続ける。クレカ積立はその自動化を一歩進めてくれる道具にすぎません。自分が迷わず続けられる方を選んでください。
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📅 RECORD
最終更新日:2026年6月6日
初稿公開日:2026年6月6日
📚 データ参照元
- 楽天証券「クレカ積立(楽天カードクレジット決済)のポイント還元率」(2026年5月20日更新)
- 三井住友カード/SBI証券 公式(クレカ積立のポイント付与率・条件、2026年)
- 金融庁「新しいNISA」公式ページ
- 本記事公開時点の最新情報を基に作成
📝 編集ノート(運営者より)
本記事は、ITエンジニア/プロジェクトマネージャー(エンジニア歴12年)で投資歴7年の運営者「まもる」が、自身の運用経験と公式データを基に編集しています。新NISA(つみたて・成長投資枠)をフル活用し、インデックスを軸に高配当を組み合わせた、長期・分散の積立投資を実践中です。メイン口座は楽天証券で、クレカ積立も日常的に利用しています。記事内のすべての数字・データは、執筆時点の公式情報を確認のうえ掲載しています。なお本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を勧誘するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。事実誤りや疑問点に気づいた方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。








