為替ヘッジありなしどっち?【2026年】長期積立ならヘッジなしが基本の理由

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2026年8月7日更新

同じ指数に連動する投資信託でも「為替ヘッジあり」と「なし」の2本が並んでいることがあります。円安が続く局面では特に迷いやすいところですが、長期の積立に限れば答えははっきりしています。

この記事の結論

NISAでの長期積立なら「為替ヘッジなし」が基本です。理由は、ヘッジコスト(日米の金利差相当)が毎年確実に発生するのに対し、為替の変動は長期では上下を繰り返して平均化されやすいため。ヘッジありが向くのは、数年以内に使う予定の資金など期限が決まっているお金に限られます。

為替ヘッジとは何をしているのか

米国株の投資信託を円で買うと、リターンは「株価の変動」と「為替の変動」の掛け算になります。株価が10%上がっても円高が10%進めば、円換算の利益はほぼ消えます。

為替ヘッジは、この為替部分の影響を抑える仕組みです。先物などを使って将来の為替レートをあらかじめ固定するイメージで、円高になっても資産が目減りしにくい代わりに、円安になっても恩恵を受けられません

ヘッジコストは毎年かかる

最大の論点はコストです。為替ヘッジの費用は、おおむね2通貨間の短期金利の差で決まります。米国の金利が日本より高い状態が続くかぎり、日本の投資家が米ドル資産をヘッジすると、その金利差分がリターンから差し引かれます。

ここで重要なのは、ヘッジコストは相場が上がっても下がっても発生する固定費に近いという点です。信託報酬とは別に毎年かかるため、保有期間が長いほど負担が積み上がります。一方で為替の変動は一方向に進み続けるものではなく、10年・20年の単位では上下を繰り返す傾向があります。確実なコストと、平均化されやすいリスクを交換している——これがヘッジありの構造です。

補足:ヘッジコストは目論見書に固定値として書かれておらず、その時々の金利差で変動します。実際の負担は、同じ指数の「ヘッジあり」と「なし」の基準価額の推移を並べて比べると体感できます。

あり・なしの比較

項目ヘッジなしヘッジあり
長期の積立向く向かない
追加コストなし金利差相当が毎年
円安のときプラスに働く恩恵なし
円高のときマイナスに働く影響を抑えられる
値動きの幅大きい小さめ
向いている資金10年以上使わないお金数年内に使う予定のお金

それでもヘッジありを選ぶ場面

使う時期が決まっている資金。3年後の住宅頭金や学費など、取り崩す時期が固定されている資金は、その時点がたまたま円高だと困ります。期間が短いほど為替が平均化される時間がないため、ヘッジで振れ幅を抑える意味があります。

取り崩し期に入っている場合。資産を毎年売って生活費に充てる段階では、円高が続くと取り崩し額が目減りします。全額ではなく一部をヘッジありにして、為替の影響を分散する考え方はあり得ます。

値動きに耐えられず積立を止めてしまいそうな場合。理屈のうえで不利でも、続けられないほうが損失は大きくなります。ただしその場合は、ヘッジありを選ぶより投資額そのものを下げるほうが素直です。

よくある質問

Q. 米国ETF(VYM・VTIなど)にヘッジありはありますか?
A. 主要な米国ETFは基本的にヘッジなしです。ヘッジあり・なしを選べるのは国内の投資信託が中心になります。

Q. 円安がここまで進んだ後に、ヘッジなしで買って大丈夫ですか?
A. 為替の先行きは誰にも予測できません。だからこそ、毎月一定額を買う積立が有効です。時期を分散することで、平均的な為替レートで買い付けることになります。

Q. 両方を半分ずつ持つのはどうですか?
A. 選択肢としてはありますが、管理が煩雑になるわりに効果は中間的です。長期資金ならヘッジなしに寄せ、短期で使う資金は現金や個人向け国債で持つほうが整理しやすくなります。

まとめ

この記事のポイント

長期積立はヘッジなしが基本。ヘッジコストは毎年確実にかかる一方、為替リスクは長期で平均化されやすいためです。期限のある資金だけヘッジあり(または現金)で持つと切り分ければ、迷いにくくなります。

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この記事について

最終更新日:2026年8月7日/初稿公開日:2026年8月7日

参照元:各運用会社の交付目論見書・月次レポート、ニッセイ基礎研究所の為替ヘッジに関する調査。数字・制度は執筆時点の公式情報を確認のうえ掲載しています。

筆者は35歳メーカーシステムエンジニアで投資歴7年の「まもる」。NISA満額(月30万円)を継続中で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天・高配当株式・米国ファンド(楽天SCHD)の2銘柄で長期投資を実践しています。誤りに気づいた方はお問い合わせフォームからご連絡ください。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘を目的とするものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。