NISAの枠は売却したらいつ復活する?【2026年】翌年1月・簿価ベースの仕組み

※当記事にはプロモーションが含まれています。

2026年8月7日更新

新NISAで保有商品を売ると、使った非課税枠はどうなるのか。「すぐ買い直せる」と誤解したまま売却すると、1年近く枠が使えず機会損失になります。復活のタイミングと金額の考え方を整理します。

この記事の結論

売却した枠が復活するのは翌年1月1日。復活するのは生涯投資枠1,800万円のほうだけで、年間投資枠360万円は復活しません。しかも戻るのは売却額(時価)ではなく買ったときの値段=簿価。つまり「売って、その年のうちに同じ枠で買い直す」ことはできません。

補足:NISAの枠を使い切った後の受け皿は特定口座になります。どちらに何を置くかはNISAと特定口座の使い分けで整理しています。
補足:売却ではなく積立を止めたいだけなら積立をやめたいとき(減額・停止・売却の順番)をご覧ください。「止める」と「売る」は別の行為です。

枠が復活するのは「翌年1月1日」

新NISAでは、保有商品を売却すると、その商品の取得金額分の非課税保有限度額(生涯投資枠1,800万円)が空きます。ただし反映は即時ではなく、売却した年の翌年1月1日です。

たとえば2026年8月に売却した場合、その枠が再び使えるのは2027年1月から。最大で1年近く、その枠は使えない状態になります。年末近くに売る場合は、受渡日(約定日の翌々営業日など)が年内に収まるかも確認が必要です。受渡が翌年にずれると、復活はさらに1年先になります。

戻るのは「時価」ではなく「簿価」

もうひとつ誤解が多いのが金額です。復活するのは売却時の時価ではなく、取得価額(簿価)です。

ケース売却額復活する枠
100万円で買い150万円で売却150万円100万円
100万円で買い70万円で売却70万円100万円

値上がりしていても復活は買値分まで。逆に値下がりして売っても買値分が戻るので、損益にかかわらず「投資した元本の分だけ」枠が戻ると覚えると分かりやすくなります。なお利益に対する税金は非課税のままです。

年間投資枠(360万円)は復活しない

ここが最も間違えやすい点です。新NISAには2つの枠があります。

枠の種類上限売却で復活するか
生涯投資枠(非課税保有限度額)1,800万円
うち成長投資枠1,200万円
翌年復活する
年間投資枠360万円
つみたて120+成長240
復活しない

つまり、今年すでに360万円を使い切っている人は、いくら売ってもその年に追加投資はできません。復活した生涯投資枠を使えるのは翌年以降、しかも翌年の年間投資枠360万円の範囲内です。生涯枠が仮に500万円空いても、1年で戻せるのは360万円までということです。

補足:複数の商品を保有している場合、売却時の簿価は同一銘柄内で平均取得単価をもとに計算されます。証券会社の管理画面で「NISA簿価残高」や「利用可能枠」として確認できるので、売却前に実際の数字を見ておくと確実です。

売る前に確認したい3つのこと

その資金を1年以内に使う予定があるか。使うために売るなら問題ありません。「売って別の商品に乗り換えたい」だけなら、枠が空くまでの空白期間のあいだ相場が上がると機会損失になります。

本当に売却が必要か。配分を変えたいだけなら、売らずにこれから買う分(新規積立)の配分を変えるだけで、時間をかけて調整できます。この方法なら枠を消費しません。

特定口座に同じ商品がないか。現金が必要な場面では、非課税の恩恵が続くNISA口座を温存し、課税口座(特定口座)から先に売るのが基本です。

よくある質問

Q. 売った翌日に同じ商品を買い直せますか?
A. 年間投資枠が残っていれば買えますが、それは新規の枠を消費する形です。売却で空いた生涯枠は翌年まで使えません。

Q. 1年の途中で復活することはありますか?
A. ありません。反映は翌年1月1日です。

Q. 一部だけ売った場合は?
A. 売った口数に対応する簿価分だけが翌年復活します。全部売る必要はありません。

まとめ

この記事のポイント

復活は翌年1月1日・簿価ベース・生涯枠のみ。年間360万円の枠は戻らないため、NISAは「売って買い直す」より持ち続ける前提で最初の配分を決めるほうが有利な制度です。配分に迷っている段階なら、売却より先に積立設定の見直しを検討してください。

無料ツール:ライフプランシミュレーター

枠の使い方を含めた長期の見通しは、夫婦それぞれのNISA・iDeCoを別管理で複利計算し、住宅の購入と賃貸、教育費、老後の取り崩しまで35年分を1枚のグラフにします(登録不要・入力はブラウザ内のみ)。

シミュレーターを使う(無料)

関連記事


この記事について

最終更新日:2026年8月7日/初稿公開日:2026年8月7日

参照元:金融庁「新しいNISA」、各証券会社の公式サイト。数字・制度は執筆時点の公式情報を確認のうえ掲載しています。

筆者は35歳メーカーシステムエンジニアで投資歴7年の「まもる」。NISA満額(月30万円)を継続中で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天・高配当株式・米国ファンド(楽天SCHD)の2銘柄で長期投資を実践しています。誤りに気づいた方はお問い合わせフォームからご連絡ください。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘を目的とするものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。