NISAと特定口座の使い分け【2026年】どっちに何を置く?損益通算の違いで決まる

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2026年8月7日更新

NISAの枠を使い切った後や、まとまった資金ができたときに迷うのが「特定口座でも投資すべきか」です。両者は対立するものではなく、役割が違います。どちらに何を置くかを決めておくと、売買のたびに悩まずに済みます。

この記事の結論

順番は明確で、まずNISAを埋め、あふれた分を特定口座です。NISAは運用益が非課税ですが、損失が出ても損益通算・繰越控除ができません。この非対称性から、値上がり期待が大きく長く持つ資産をNISAに、売買頻度が高い・損切りの可能性がある資産を特定口座に置くのが基本形になります。

これから始める方へ:口座の使い分けより前の段階なら20代の投資の始め方(3ステップ)から読むとスムーズです。
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2つの口座の決定的な違い

項目NISA口座特定口座
利益への税金非課税約20.315%
投資できる金額年360万・生涯1,800万上限なし
損益通算できないできる
損失の繰越控除できない3年間できる
売却枠の再利用翌年に簿価分が復活制限なし
確定申告不要源泉徴収ありなら原則不要

見落とされがちなのが損益通算です。特定口座なら、Aで50万円損してBで50万円儲けた場合、相殺されて税金はかかりません。しかしNISA口座の損失は「なかったもの」として扱われ、他の利益と相殺できません。NISAは勝つ前提の口座という性格が、置く商品の選び方を決めます。

どちらに何を置くか

NISAに置くもの。全世界株式やS&P500などのインデックス投信、長期保有する高配当ファンド——10年以上持ち続ける前提で、右肩上がりを期待する資産です。非課税メリットは運用期間が長いほど大きくなります。

特定口座に置くもの。個別株の短期売買、テーマ型・レバレッジ型など値動きの読みにくい商品、数年内に使う可能性がある資金。損失が出たときに損益通算で取り返せるのが特定口座の利点です。

補足:NISAの枠を使い切っていない段階で特定口座を先に使うのは、ほとんどの場合もったいない選択です。まずNISAを埋めてください。枠の考え方はNISA枠の復活の仕組みもあわせてどうぞ。

同じ商品を両方の口座で持つとどうなるか

NISAの年間枠を超えて同じ投信を買う場合、自動的に特定口座で買い付けられる設定になっていることがあります。この場合、同一商品が2つの口座に分かれて存在します。

問題はありませんが、取り崩すときは特定口座から先に売るのが原則です。NISAは非課税で運用を続けるほど有利なので、最後まで残します。証券会社の画面では口座区分ごとに保有が分かれて表示されるので、売却時に選択を間違えないよう注意してください。

よくある質問

Q. 特定口座の商品をNISAに移せますか?
A. 移管はできません。いったん売却して、あらためてNISA口座で買い直す形になります(売却時に課税されます)。

Q. 源泉徴収ありとなし、どちらを選ぶべきですか?
A. 確定申告の手間を避けたいなら「源泉徴収あり」が無難です。ただし利益が少額で扶養の範囲を意識する場合など、状況によって最適解が変わります。

Q. NISAで損したら何もできませんか?
A. 税制上の救済はありません。だからこそ、NISAには値動きの荒い商品ではなく、長期で右肩上がりが期待できる分散されたインデックスを置くのが合理的です。

まとめ

この記事のポイント

埋める順番はNISA→特定口座。NISAは損益通算ができない非対称な口座なので、長期・分散・右肩上がりの資産を置き、値動きが読めないものや短期売買は特定口座へ。取り崩すときは特定口座から先に売ります。

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この記事について

最終更新日:2026年8月7日/初稿公開日:2026年8月7日

参照元:金融庁「新しいNISA」、国税庁タックスアンサー、各証券会社の公式サイト。数字・制度は執筆時点の公式情報を確認のうえ掲載しています。

筆者は35歳メーカーシステムエンジニアで投資歴7年の「まもる」。NISA満額(月30万円)を継続中で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天・高配当株式・米国ファンド(楽天SCHD)の2銘柄で長期投資を実践しています。誤りに気づいた方はお問い合わせフォームからご連絡ください。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘を目的とするものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。