SBI SCHDと楽天SCHDの違いは?信託報酬・分配金・どっちを選ぶか徹底比較【2026年】

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2026年8月22日更新

米国の高配当ETF「SCHD」に日本の投資信託で投資する方法は、いまや2つあります。楽天投信の「楽天SCHD」と、SBIアセットマネジメントの「SBI版SCHD(S・米国高配当株式100)」です。名前も中身もそっくりなだけに、「結局どっちを買えばいいの?」と迷う人が多いはず。この記事では信託報酬・分配金実績・純資産・取扱証券会社を最新データ(2026年8月時点)で並べて、選び方まで一気に整理します。

この記事の結論

2本とも投資先は同じ「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」で、実質コストもほぼ互角(楽天SCHDは信託報酬0.12%程度、SBI版は実質0.1227%程度・いずれも税込)。運用の中身で差はつきにくいため、いま使っている証券口座で選んでOKです。楽天証券なら楽天SCHD、SBI証券(または三菱UFJ eスマート証券)ならSBI版SCHD。

あえて違いを挙げるなら、純資産総額は楽天SCHDが一歩先行(約2,701億円 vs 約2,389億円)、分配金の決算月が楽天は2・5・8・11月、SBIは3・6・9・12月とズレている点です。

2026年6月更新:SBI・SCHDは2026年6月29日の決算で分配金90円(前回95円)と設定来初の減配になりました。減配の要因と考え方はSBI・SCHDが初の減配|分配金推移と減配理由をデータで解説にまとめています。

① 前提:どちらも「同じSCHD」を買うファンド

まず大前提として、2本のファンドは投資先が同じです。どちらもマザーファンドを通じて米国ETF「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」に投資し、SCHDが連動するのは「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス」。10年以上の連続配当実績やキャッシュフローなどの財務指標でスクリーニングした約100銘柄で構成される、米国高配当株指数の代表格です。

つまり「楽天SCHDとSBI版SCHDのどちらが儲かるか」という比較にはほぼ意味がなく、比べるべきはコスト・分配金の受け取り方・どの証券会社で買えるかの3点です。

② 基本情報の比較表【2026年8月時点】

項目楽天SCHDSBI版SCHD
正式名称楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)
愛称楽天・SCHDS・米国高配当株式100
運用会社楽天投信投資顧問SBIアセットマネジメント
投資対象シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)
設定日2024年9月18日2024年12月20日
決算月2・5・8・11月(各25日)3・6・9・12月(各28日)
信託報酬(税込)年0.12%年0.0627%
実質的な負担(概算)年0.12%程度※1年0.1227%程度※2
純資産総額約2,701億円(8/21時点)約2,389億円(8/21時点)
購入時手数料なしなし
取扱証券会社楽天証券のみSBI証券・三菱UFJ eスマート証券
NISA成長投資枠 対象成長投資枠 対象

※1 投資先ETFの経費(年0.06%程度)は、委託会社が見積り相当額をファンドに充当する仕組みのため、実質負担は信託報酬とほぼ同水準。※2 信託報酬0.0627%+投資先ETFの経費約0.06%を加えた概算値(交付目論見書ベース)。出所:楽天投信投資顧問・SBIアセットマネジメントの公式サイト。

③ 信託報酬・実質コストはほぼ互角

表面の信託報酬だけを見ると「SBI版が0.0627%で圧勝」に見えますが、これは投資先ETF(SCHD本体、経費率0.06%)のコストを含まない数字です。両者を同じ土俵に載せると次のようになります。

  • SBI版SCHD:信託報酬0.0627%+ETF経費約0.06%=実質約0.1227%
  • 楽天SCHD:信託報酬0.12%。ETF経費分(約0.06%)は楽天投信が相当額をファンドに充当するため、実質約0.12%

差は年0.01%未満。100万円投資しても年間の差は100円に届かない水準で、コストを理由にどちらかを選ぶ必要はありません

補足:上記は目論見書・公式サイトベースの概算です。実際には売買委託手数料や監査報酬などの「その他費用」が別途かかり、正確な実質コストは決算ごとの運用報告書で確定します。数値は2026年8月時点のもので、変更される場合があります。

④ 分配金実績の比較(1万口あたり・税引前)

どちらも年4回決算ですが、決算月が1カ月ズレています。設定来の分配金実績を決算期ごとに並べると次のとおりです。

決算期楽天SCHDSBI版SCHD
2025年 第1期(2月/3月)85円0円※
2025年 第2期(5月/6月)70円62円
2025年 第3期(8月/9月)80円85円
2025年 第4期(11月/12月)85円90円
2026年 第1期(2月/3月)90円95円
2026年 第2期(5月/6月)90円90円
直近1年の合計345円360円

※SBI版は2024年12月設定のため、初回決算(2025年3月)は運用期間が短く分配見送り。出所:SBIアセットマネジメント公式サイト・みんかぶ投資信託(2026年8月時点)。分配金は将来の支払いを保証するものではありません。

「直近1年はSBI版のほうが多い」と読みたくなりますが、基準価額の水準が違う(8/21時点で楽天13,953円・SBI13,038円)ため、円額の単純比較はできません。分配水準は実質的に同じSCHDの配当が原資なので、長期では両者とも似た推移になると考えるのが自然です。楽天SCHDは次回8月25日、SBI版は9月28日に決算を迎えます。

⑤ どっちを選ぶ?判断基準は3つ

1. いま使っている証券口座で決める(最重要)

楽天SCHDは楽天証券でしか買えず、SBI版SCHDはSBI証券・三菱UFJ eスマート証券でしか買えません。相互に乗り入れがないため、実務上は「口座がどこにあるか」でほぼ自動的に決まります。中身とコストが互角なので、ファンドのために口座を増やす必要はありません。

2. 分配金を受け取りたい月で決める

2・5・8・11月に受け取りたいなら楽天、3・6・9・12月ならSBI。ボーナス月や固定費の引き落とし月に合わせる、といった細かい好みで選べます。ちなみに両方保有すれば年8回の受け取りになりますが、口座を2つ管理する手間とのトレードオフです。

3. 規模と実績で決める

楽天SCHDは3カ月早く設定され、純資産総額も約2,701億円と一歩先行しています。とはいえSBI版も約2,389億円と十分な規模に育っており、繰上償還を心配するステージはどちらも過ぎています。ここは決定打というより「どちらでも安心」という確認材料です。

筆者の場合:楽天証券をメイン口座にしているため、NISA成長投資枠で楽天SCHDを月10万円(現金5万円+楽天キャッシュ5万円)積み立てています。SBI版が出たときに乗り換えも検討しましたが、コスト差が実質ゼロだったので「口座のある方でいい」と結論づけました。

⑥ SBI証券と楽天証券、口座で選ぶならどっち?

これから口座を作る人向けに、2社の違いを高配当投資の目線で整理します。

楽天証券|楽天経済圏の人・楽天SCHDを買いたい人

楽天SCHDが買える唯一の証券会社。楽天カードのクレカ積立と楽天キャッシュ決済を併用でき、ポイントを拾いながら積み立てられます。日経新聞が無料で読める日経テレコンなど、投資情報面も充実。

楽天証券の公式サイトはこちら(無料)

SBI証券|SBI版SCHDを買いたい人・低コスト投信の品揃え重視

SBI版SCHDの主要販売会社。SBI・Vシリーズなど低コスト投信の品揃えが広く、投信保有ポイントの対象も広いのが強み。クレカ積立にも対応しています。

SBI証券の公式サイトはこちら

2社のNISA口座としての比較は楽天証券とSBI証券の比較記事で詳しく解説しています。

⑦ よくある質問

Q1. 中身が同じなら、運用成績も同じになりますか?

値動きはほぼ同じになりますが、設定日・資金流出入・信託報酬のわずかな差により、基準価額は完全には一致しません。長期のリターン差は誤差の範囲に収まる見込みです。

Q2. つみたて投資枠で買えますか?

どちらもNISAの成長投資枠のみ対象で、つみたて投資枠では買えません。つみたて枠はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などの対象商品で埋め、成長投資枠でSCHD投信を積み立てる組み合わせが定番です。

Q3. 本家のETF「SCHD」を直接買えないのですか?

2026年8月時点で、SCHD本体は国内の主要ネット証券では取り扱いがありません。日本からSCHDに投資するなら、この2本の投資信託を経由するのが現実的です。

Q4. NISAなら分配金は非課税ですか?

国内の課税(20.315%)は非課税になります。ただし米国での源泉徴収分はファンド段階で差し引かれており、NISA口座では取り戻せません。仕組みは二重課税と外国税額控除の解説記事で詳しく説明しています。

Q5. 分配金は自動で再投資できますか?

できます。投資信託なので「受取型」「再投資型」をコースで選べるのがETFとの大きな違いです。選び方はSCHDの再投資と受取の比較記事を参考にしてください。

⑧ まとめ

この記事のポイント

・楽天SCHDとSBI版SCHDは、どちらも同じ米国ETF「SCHD」に投資するファンド
・実質コストは楽天0.12%程度、SBI0.1227%程度でほぼ互角。コストで選ぶ必要なし
・分配金は年4回。決算月は楽天2・5・8・11月、SBI3・6・9・12月
・純資産は楽天約2,701億円、SBI約2,389億円でどちらも十分な規模
・結論:いま使っている証券口座で選べばOK。楽天証券なら楽天SCHD、SBI証券なら SBI版SCHD

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この記事について

最終更新日:2026年8月22日/初稿公開日:2026年8月22日

参照元:楽天投信投資顧問・SBIアセットマネジメントの公式サイトおよび交付目論見書、各証券会社の公式サイト。数字・制度は執筆時点の公式情報を確認のうえ掲載しています。

筆者は35歳メーカーシステムエンジニアで投資歴7年の「まもる」。NISA満額(月30万円)を継続中で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天・高配当株式・米国ファンド(楽天SCHD)の2銘柄で長期投資を実践しています。誤りに気づいた方はお問い合わせフォームからご連絡ください。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘を目的とするものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。